〒606-8134 京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42

今から数年前、
京都にある曼殊院門跡へ行った時の話です。

当時は京都の魅力にどっぷりハマり、
「良い場所がある」と聞けば
すぐさま京都まで飛んで行った程です。

そこである日「曼殊院門跡にある枯山水の庭はとても美しい」と聞き、
いてもたってもいられなくなり訪れることになりました。

もちろん”肝試し”が目的ではありません。

しかしまさかあんなことになるとは、
その時は夢にも思いませんでした。

曼殊院門跡へ訪れた私は、
噂通りの美しい枯山水の庭に心を奪われてしまいました。

そして枯山水の庭を十分に堪能してもう出ようとした時、
ある1冊のノートを見つけました。

そのノートには、訪れた人が記念にへと
メッセージやイラスが描かれていました。

これらのメッセージをしばらく読んでいると、
所々に「幽霊掛け軸」の文字が…。

もし幽霊掛け軸があるなら見てみたいと
好奇心が芽生えてしまい、見に行きました。

幽霊掛け軸を一目見て、
「本物だ」と確信したのは言うまでもありません。

掛け軸の中に込められている「何か」が、
私をじっと睨みつけているような感じがしました。

しかも訪れた当時はとても暑かったと記憶していますが、
幽霊掛け軸の周りだけはとても涼しい空気が流れていたのです。

そして掛け軸の近くには、こんな張り紙が貼られていました。
幽霊掛け軸の写真を撮ると、その人に不幸が降りかかるのでご注意下さい」と。

後で気になって調べてみると、
過去にも何人か持ち主がいらっしゃったそうですが、
彼らはいずれも不幸な目に遭ってきたそうです。

あまりにも不幸な出来事が立て続けに起こり、
曼殊院門跡に掛け軸を預けたということでした。

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