40年以上前の体験です。
高校の長距離走大会の練習の為、帰宅後吹上浜の松林内の林道でジョギングを始めた。辺りは夕方の凪の無風状態で横からの木漏れ日の夕日に照らされ、心地よく耳に風切り音のゴーという音を聞きながら、松林の奥に向かって走っていた。
暫く走っていながらふと風切り音に混じって、人々の会話らしきものが聞こえだした。何なのかと立ち止まってみても聞こえないので、空耳かと走り出した途端に目の前約50mのこんもりとした林の木々が急に強風に煽られた様にざわついたかと思った途端、こちらへ向かって強風が当たってきた。
それまで汗をかいて火照っていた身体が一気に鳥肌が立った様に寒気が走った。これ以上前に行ったらやばいと心が叫んだ。猛ダッシュで引き返しバイクにどうやって乗って帰ったかも記憶に無い位だった。
後日、確認したところ、戦中戦後の疫病で死んだ人を穴を掘ってまとめて埋葬した事が有ったらしい。また、最近でも松林内の木で首を吊ったり、焼身自殺をしたりする事もあった。
地元の長老は夕方からは山(松林)から浜へ行ってはならん。と言っていた。
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