まだ中学生だった頃ですが、
友人と遊んだ後の体験です。

その当時僕は南千住駅の脇の
都営団地に住んでいました。

夜友達と別れて帰宅がかなり遅くなってしまい
日比谷線の終電も無く自転車で線路沿いを走っていて
まもなく到着という頃、高い塀と金網の向こうの線路から
なんか物音が聞こえて
来ました。

もう終電も無いし線路の点検かなんかかな?
と特に気にも留めなかったのですが、
物音がだんだん大きくなって来てザッザッザッと
明らかに足音のようにはっきりと聞こえて来ました。

んっ?と思い怖さと好奇心の狭間で
思い切って高い塀を登って線路を覗いてみました。

僕の目の中に飛び込んで来たのは
首の無い甲冑姿の侍が何人も
日比谷線の三ノ輪駅から南千住駅へ向かうトンネルから
歩いて出て来てる
ではないですか!

あわわわと言葉にならなくて動けなくなっている僕に
一人の首の無い侍が向かって来ました

もう泣いている僕は壁からずり落ちて腰が抜けました…
ヘロヘロになりながらなんとか団地のエレベーターに乗り
自宅のドアをドンドンと母ちゃん助けて〜と叫び、
中から母ちゃんが出てきて僕にこう言いました。

あんた背中に何背負ってんだい?えっ?と
僕が振り返ると首の無い侍がダラーっと肩にしがみついていました

その後の事はほとんど覚えていません。

後日じいちゃんから聞いたのですが
この辺りは江戸時代は小塚原刑場と言って
約20万人位処刑されたらしいよと聞きました。

また近くにあしたのジョーで有名な泪橋という所があるのですが、
これから処刑される罪人が橋の上で
家族との別れを泪を流して惜しんだから泪橋と言う
んだよ
と教えてもらいました。

現在では南千住駅の脇にある小塚原回向院は
史跡にもなっているそうで、血て作られた歴史のある場所
です。

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