東北地方の心霊スポットの特徴まとめ
東北地方の心霊スポットの特徴
東北地方の心霊スポットは、北東北と南東北と2ブロックあります。
それぞれが、青森県、秋田県、岩手県と、宮城県、山形県、
福島県に分類される訳ですが、共通点が容易に見つかります。
それは、『山』に関する心霊スポットが多いということです。
仏教はじめ、多くの宗教でも高い場所は天や霊の世界に近いとされてきました。
また、原始的なアニミズムでも山や自然への崇拝がされてきた歴史があります。
この『山』というキーワードと共に、東北地方の心霊スポットを
歴史や背景などと共に詳細に理解していきましょう。
北東北最大の心霊スポットかつ霊場「恐山」
下北半島の中央部に座す、高野山、比叡山と並ぶ
日本三大霊山の一つが恐山です。
開山(霊山としての山開き)は、貞観4年、
つまり862年に天台宗の慈覚大師であると言われています。
かなり歴史が長い山だと言えます。
そのせいか、異様な雰囲気とともに、
イタコがいることで有名でもありますよね。
イタコというのも実にオカルト的な魅力に溢れた存在です。
というのも、イタコ達は、「おしら様」という御神体を祀る
「オシラサマ」という儀式を、口寄せ以外にも行っているというのです。
北東北では広く信仰されているおしら様は、蚕や農業の神とされています。
南東北の福島県でも「オシンメ様」、山形県でも「オコナイ様」と
呼ばれて信仰されているのです。
主に桑の木を使った御神体を使うことから、
『山』の精霊の力を借りているのではないかという研究家もいるほどなのです。
イタコという職業自体は戦後に始まったことは有名ですが、
その根源には『山』の多いなる、そして未知なるパワーが
秘められている可能性が高いでしょう。
青森県は青森市の八甲田山
北東北の青森県には、超有名な心霊スポットである八甲田山があります。
明治35年に、歩兵連隊が行軍中の事故を起こし、
約200名が死亡した事件より、目撃情報が多数の心霊スポットです。
明治35年ということは、日本とイギリスが日英同盟を結んだ時代ですから、
歩兵もそこそこ訓練されていたはずです。
しかし、210名の連隊の内の大多数が、
『山』の餌食になってしまったのです。
行軍する姿が自衛隊で噂になっている、
実際に軍人が歩いているところを見たなど、
心霊写真が撮れたなどの情報量は日本有数です。
単に、多くの人が亡くなったからというだけでなく、
日本人に宿る『山』への畏怖の念がそうさせるのかもしれません。
実は、行軍の際に、吹雪の兆候が見られたので、
軍隊内で行くか引き返すかの選択肢があったのでした。
しかし、結局は『山』に引き込まれるように進軍していったのです。
面白半分で向かうと、引き込まれてしまうのが『山』の特徴なのかもしれません。
北東北の隠れ心霊スポット「千秋トンネル」
秋田県は秋田市の中央に位置する千秋公園というこぎれいな公園があります。
その北に位置する千秋トンネルもまた『山』を貫通している
心霊スポットという点を踏まえて考えることができるでしょう。
トンネル自体の歴史は戦後なのでそこまで古くありませし、
通行量が少ないということもないのですが、首をつった女性の霊や、
女性の生首が出てくるという系統の噂が有名になってきています。
『山』への生贄となったのか、それとも『山』に仕えている存在なのか、
はたまは『山』で死んだだけなのかは判然としませんが、
このトンネル内部では温度が数度下がった感じがするといいます。
普通の交通ルートに入っているだけに、
訪れやすい心霊スポットであるとも言えるでしょう。
しかし、トンネルは『山』を貫通している施設であるという認識は必要です。
日本最大レベルの心霊スポット「慰霊の森」
全日空機雫石衝突事故で、全日空の旅客機と自衛隊の戦闘機が
空中で衝突した事件がありました。
墜落事故では数名が助かる場合があるも、
この場合は乗客と乗務員を合わせた162人全員が死亡しました。
そこで「慰霊の森」という慰霊碑が建てられた訳ですが、
実はここは単なる森ではなく、『山道』のある『山』になっているのです。
不気味な気配、次元が違う、心霊写真が山ほど取れるという話もあります。
これに関して一般的な解釈とは別の解釈もできます。
一般的な考えは、墜落事故者の霊が現れるというものですよね?
実は、安倍晴明の流れを汲んだ安倍氏の末裔が支配するのを断った
という伝承もあるほど、霊的な力が強い場所なのです。
旅客機に乗った人々が起こすのではなく、
そもそも人間を引き寄せている場だとすると、
衝突事故に霊的にぴたりと当てはまる解釈がいくのではないでしょうか。
東北地方の心霊スポットの特徴のまとめ
東北地方は北東北であれ、南東北であれ、
もののけ姫のアシタカが住んでいたような大自然に囲まれて、
人間が「生かされている」空間でもあるという点が
理解できたのではないでしょうか。
『山』に生かされるイタコのような存在もいれば、
その逆に引き寄せられて霊になってしまうこともあるようです。
東北地方の心霊スポットを少しでも深く調べてみると、
自然への畏怖、『山』というある種特殊な場所には、
容易には近づくものではないということが分かります。
とりわけ東北地方の山々には力があるようですから、
登山などの際には十分な注意が必要でしょう。
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