播磨高岡, 西今宿二丁目, 兵庫県, 日本

青山古戦場跡は、私の夫の地元、
兵庫県の南西部にある有名なお城の城下町で、
その周辺の山々は戦国時代は戦場だったらしく、
今も山を掘り起こせば矢じりなどが出てくるような土地です。

その山を突っ切るようなかたちで、
いくつも道路が走っているのですが、
その道路は夫が子供の頃は舗装されておらず、
街灯もなかったので夜になると真っ暗になってしまったそう
です。

ですがその古戦場跡に造られた、
なんとも危険そうな道が小学校の通学路だった
そうで、
それを聞いた時、昔は本当に治安に
気を遣っていなかったんだなあとは思いました。

さて、古戦場跡の薄暗い道となると、
当然の如くそこには怪談話が付きまといます。

夫に聞いてみると、やっぱりその手の話は昔からあって、
なんでも首なし武者がのそのそと追いかけてくるというもの。

対して怖くないな。というかありがち。

大体のそのそ追いかけるってなんぞ。
そう夫に言うと、夫は口を尖らせてこう返してきました。

首無し武者だけが追いかけてくるわけじゃあない。
あと歩いて追いかけてくるから、
のそのそと追いかけてくるって表現になった
」と。

じゃあ他に何が追いかけてくるんだ、と聞けば、

生首。」

首無し武者の首も一緒になって追いかけてくるということか、
と思っていると、違うとのことで更に詳しく聞き出してみると、
追いかけてくる生首は、人によって異なるということでした。

しかも首は一つだけではありません

無数の生首が、首無し武者の背後を飛び回って
首無し武者と一緒に追いかけてくる
のです。

そしてその生首はすべて、
首無し武者の行き会った人の知り合いのもの

そして全員、笑っている。

俺は見たことないけどね、と夫は言いました。
ただ、見たと言っている人は何人か知っているよ、と続けます。

そしてその人達全員が、
笑う知り合いの生首と首無し武者に追いかけられた
と言っている、と。

にやにや笑っているだけの首もあれば、
声を上げて笑っている首もいて、笑い方はまちまちだったそうです。

幸い、生首になっていた知り合いに
不幸が訪れたということはなかったそう
ですが、
それでも確かに不気味だし行き会ったら怖い。

ですが最近はその首無し武者はでなくなったそうで、
その理由が、

「まあ結局、道路が整備されたら出なくなったんだけどね。」

きちんと道が整備されて街灯も付けられたら、
かつてのおどろおどろした雰囲気はなくなってしまい、
それっきり首無し武者の噂は立ち消えてしまったようなのです。

夫の言葉に、まあ怪談ってそんなものよねと返したら、
でもね、と夫が言いました。

その道、最近は首無しライダーが出るんだって。
やっぱり、笑う生首を従えて

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