九州地方の心霊スポットの特徴まとめ
九州地方の心霊スポットの特徴
九州地方には、北部九州に属する福岡県、佐賀県、長崎県、
熊本県、大分県、また南九州に属する宮崎県と鹿児島県があります。
歴史的背景はというと、古くは大陸からの防御のために
大宰府などから防人が送られたりしました。
また、中世ではヨーロッパ文化が日本全国で最も早く浸透した地域と言えます。
キリシタン大名などがその好例だと言えるでしょう。
阿蘇山を中心とした島である点も考慮できるかもしれません。
山や高いものは古代から信仰の対象であり、霊的な守護であったからです。
では、詳細に九州地方の心霊スポットを確認していきましょう。
北部九州は長崎の「権現山のオブジェ」
デザイン的にもどの文明圏にも属さないような、
異様な形相を見せる3mほどのオブジェが、権現山には存在します。
一見、ただのオブジェなのですがいわくがあり、
とあるカップルがこのオブジェについている鐘を鳴らしたところ、
背後に人気を感じたそうです。
それは小さくて顔が青白い子供で、一切話さないのでした。
カップルが恐怖を感じ車で逃げても、
直立の姿勢のままで気がつけば前方にたって、
微笑みながらカップルの方を見ているという恐ろしい話です。
カップルは事故にあった、事故死した、精神異常になった、
などなどの噂もあれば、子供の霊に関する過去の出来事がない点も、
実にミステリアスなスポットです。
普通の「日本的な」心霊スポットとは一線を画す、
そんな心霊スポットであると言えます。
北部九州は長崎「原城跡」
原城跡は、歴史的にも事実であるとある事件があった場所なのです。
イエズス会を初めとするクリスチャン(キリシタン)が多くなり、
異国に連れていかれようとする様を、幕府が許さずに
重税をはじめとする圧力をかけました。
そこで、日本史上最大規模だと言える一揆である、
「島原の乱」が起こりました。
海の上を歩くなど奇跡を見せたという天草四郎は、
一時期優勢となりますが、物量で負け、最後にこの原城に立てこもったのです。
それでも幕府の追及は止まず、多くの人間が斬首され、
晒し首にされた地が、この原城跡なのです。
地縛霊的な首のない霊の目撃情報や、
どこか異国を思わせる雰囲気の女性の霊などが現れる
との情報があります。
事実、多くの方が無念の内に亡くなった場所ですので、
その怨念も凄まじものがあるかもしれません。
また、大量に死んでいるにもかかわらず、霊障などが無いのは、
クリスチャンとして死んでいけた満足感などのおかげなのかもしれません。
北部九州は長崎の「平和公園」
知っての通り、B-29より投下されたファットマンという名前の
原子爆弾が炸裂した地であり、原爆が投下されて燃えた時には、
多くの人々が焼けた自らの身を、川に飛び込んで癒そうとした
という歴史的な事実があります。
無念を感じる間もなく、一瞬にして死んだという話も出ますが、
夜になると霊感が強い人は、一歩も踏み込めなくなったり、
卒倒してしまうことがあるそうです。
南九州は鹿児島の「入来峠」
死者が死者を呼ぶ峠とも言われる入来峠は、
とある事故をきっかけにして心霊スポットとなりました。
その事故というのは、一台の作業用トラックがこの峠のカーブで
ガードレールに衝突、突き破ってしまい、そのまま崖の下へと落下した事件です。
実に不可解なことに、警察の見聞では、
ブレーキ痕が全く見られないというのです。
つまり、それ以前より「なんらかの霊的な力」があったことが考えられます。
しかし、うわさはそれだけに留まりません。
峠の半分ほどに、自動販売機があるのですが、
そこに全身ずぶ濡れで口元が血だらけのスーツ姿の女性が立っている
という噂が広がっています。
夜間に通る車は、その車の持ち主が地元民ならば、
安全運転かつスピードを出して通り抜けたいスポットになっているようです。
南九州は宮崎県の「仏舎利塔」
仏舎利とは、仏の骨などを祀る場所や行為のことで、
仏舎利塔はその安置場所を意味しています。
宮崎県で一際大きい仏舎利塔は、
白いドーム状に尖塔が突き出ている形で実在しています。
伝承やいわくは2つあり、仏舎利塔の「仏」とは、
この地で死んでいった過去の戦国大名や武将を祀っているという点で、
石碑や墓石には「古戦場兵者共の夢のあと五百年」
「薩摩藩主島津公に滅ぼされ」などそれらしい文言がならんでいます。
二つ目は、この近くの民家で一家惨殺事件があったようです。
いわゆる、噂話から心霊スポット化した場所であり、
実際の目撃情報などはなく、寒気がするにとどまっています。
仏舎利塔の効果なのか、それとも誰かが供養や浄化をしたのかは、
歴史の闇の中にあるのでしょう。
九州地方の心霊スポットの特徴まとめ
九州地方は、その文化のるつぼ的な文化背景から、
統一的な傾向がないものの、確実に霊的な現象が起こる場所だと言えます。
かつ、「不可思議」がテーマになりそうです。
なぜ、こんなことが起きるのだろうかと考えさせられる
心霊スポットが多くあります。
今回ピックアップしたものの中でも「権現山のオブジェ」や
「入来峠」は、他の地域の廃墟やトンネルとは一風違った
恐怖を与える心霊スポットの典型例だと言えるでしょう。
文化的に、歴史的に入り組んだ道を歩んできた九州地方だからこそ、
このような現象が起きるのでしょう。
しかし、天草四郎で有名なキリシタンや平和祈念像、仏舎利塔など、
各地で霊的に供養・浄化する文化もあるようで、
大規模な霊障がない地域だと考えることもできます。
実に、霊的に独特の発展を遂げたエリアだと驚くことができますね。
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