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千秋トンネル秋田では有名な心霊スポットなのですが、
高校に通うのに通らなくてはいけない場所でした。

私の母方の家系は霊感が強く、
私もそこそこ霊感が強い方でした。

見えるわけではなく、そこに霊がいるかわかるという力です。
霊がいるところに立つと浮遊感を感じ、
特にひどい時は通りすがりの霊に服を引っ張られたり
耳元で叫ばれたりしていました。

母には、マイナス思考でいると憑いてきてしまうから
なるべく楽しいことを考えて通りなさいと言われていました。

その日も下校途中、漫画のことなんかを考えながら
千秋トンネルの中を歩いていました。

すると、半分ほどまで差し掛かったところで、
いつもの浮遊感を感じました。

もっと楽しいことを考えなくては、と思ったのが最後の記憶です。
気づいたら家の近くの駅に着いていました。

どうやらいつの間にか電車に乗り、駅で降りていたようなのです。
家に向かって歩き、どうやって帰ってきたのだろうとずっと考えていました。

家に着き、中に入ってすぐ、千秋トンネルを通ってから、
ずっと「死にたいなー」と考えていたことに気づきました。

少し怖かったのですが、机に向かい宿題をし始めました。
すると、何やら背後からじーっとこちらを見つめる視線と気配を感じるのです。

あまりに不気味で、逃げるようにリビングへ行きました。
夕方までテレビを見て気を紛らわしていました。

しばらくして母が仕事から帰宅しました。母は私の部屋の前を通り、
「あんた何か連れてきた?黒いモヤモヤの塊が机の前に立っている。
髪はぐしゃぐしゃで、長い黒髪。女だね」と話しかけてきたのです。

ゾッとしました。そうか、私は霊に憑かれていたんだ、
とそこで気づいたのです。

私の母は、長くいるところに結界のようなものを張る力が元々あるようで、
我が家はその結界に守られていると霊感の強い知り合いが話していました。

どうやら帰宅して、私が連れてきた霊は結界の中で動けなくなり、
机の前に立ち尽くしていたようです。

夜になるとモヤモヤは消えたと母が話していました。
成仏したのかはわかりませんが、とある心霊サイトを覗いたところ、
千秋トンネルのボス的存在だった強い女の霊が急に姿を消したらしいのです。

私に憑いたことで消えてしまったのでしょうか。
どちらにせよ、もう二度と同じ目には会いたくありません。

後日談として続きをお話します。
ある日千秋トンネルを車で通り、
母とその体験談を思い出話のように話していたら、
私の真横に強い視線と気配を感じました。

スッと現れたのです。
「あ、来た」と話したら母も何か感じたのか、
「もう話すのやめよう」と言っていました。

きっと女の霊は消えたのではなく、
また千秋トンネルに戻ってしまったのだと思います。

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