〒951-8051 新潟県新潟市中央区新島町通3ノ町2288

明治になって、
新しい法律が施行されたころのことです。

それまで、生きたまま土の中にはいり、
念仏を唱えながら座して死を迎え、
そのまま土の中で即身仏(乾燥した遺体、ミイラ)。
つまり、生きたまま仏になるという方法がありました。

ところが明治の新しい法律では、死ぬことを伝えられながら、
そのままほおって置くことが罪となり。即身仏になるために入る、
土の中に掘られた空間を墓と考えることもできます。

その為、土を掘り返して、即身仏として保存するために作業をすることも、
となってしまいます。

国道7号線のすぐ南、新潟市中央区の大円寺には、
明治初期に即身仏を目指し、即身仏になれなかった魂が眠っています。

それは明治初期、大円寺の住職だった観海上人です。
即身仏になるためには、苦しみが長く続く餓死をしなければなりません。

即身仏になるための飢えに耐えられなかったのか、
即身仏になることを邪魔されたからなのか。

あたりでは、念仏のような声が聞こえたり
不可思議な現象がおきるといわれています。

ウワサでは、昔はよく病気がはやっていたともいわれています。

叔父が若いころ、このあたりを車で走っていると、
ラジオの音声とは別の、「ごう…せ」と人の声が聞こえたそうです。

違法に電波を強めた車が近くにいるような感じではなく、
あまりにも自然に、その声はどこかから入ってきたのだそうです。

観海上人が土の中から出てきたのは、
昭和のなかごろになってから、TV番組として放送されながらでした。

観海上人が目指した即身仏の姿ではなく、
頭蓋骨となってしまいましたが、
観海上人の頭蓋骨は大円寺で供養されています。

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