京都の幽霊タクシーの都市伝説でも有名で、
昔から心霊スポットとして扱われている深泥池ですが、
私の中学時代の先生には深泥池に肝試しに行った人がいました。
先生は当時、友人たちが「深泥池は夜に近寄りたくないな」と話していたのを聞き、
別に平気だといったため、友人3名が深泥池を過ぎたところのガソリンスタンドに待機し、
先生だけが深泥池のふちをぐるりと歩いて、友人たちがいるところまで行く、
というのが肝試しの内容だったそうです。
当時は深泥池の近くには廃病院があり、
夜になっても深泥池のふちを歩いているとそのシルエットや、
門柱が見えて、暗い中を1人でいくのはなかなか不安になってきたそうです。
ふと、顔をあげると明るい場所がありました。
小屋があり、その入り口あたりに傘をかぶった裸電球ぐ吊るされていて、
その電球の明かりだったようです。
その小屋に山高帽をかぶった人影が写り込んでいるのをみて、
先生は「ああ、人がいるのか」とホッとしたそうです。
ところが、近寄るほどにその影がおかしい気がしてきます。
近寄っても、近寄っても影の持ち主の人がいないのです。
そもそも小屋にかけられた電球でできた影なら、
その電球の真下には人がいるはずなのに。
ぞっとした先生は、今声を出せば自分でパニックになってしまう、
と友人達の元に向かいました。
友人達は雑誌を読みながら車の中で待っていましたが、
事情を説明すると、折角だし見に行こうと言い出し、
また先生と友人達とでその小屋に向かいました。
すると、やはり人はいないのに山高帽の人影があります。
そのとき、友人の1人が声をあげ、入り口の看板を指差しました。
その看板には、遺体安置所と書かれており、
気付いた先生達は急いでその場から逃げ帰ったそうです。
後日、私の友人が同じ場所にいった時には、
もう病院もその小屋もなくなっていましたが、
深泥池にだけは肝試しに行くなと先生から何度も言われました。
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