それは、
ある雨の日の出来事でした。

そのとき私は社用車を運転して、
丹川を通る東九州自動車道の宮河内インターチェンジの近くにある、
赤迫池の近くを走っていました。

赤迫池は幽霊が出るとか
そういう写真が撮れるとかウワサされていて、
肝試しに行った帰り道に、
事故にあった人がいる
と聞いたことがありました。

それまでもときどき赤迫池の辺りを通っていたのですが、
その手の話にあまり興味が持てなかったので、
私には池の周りに背の高い草が生えた、
大きな池だなぐらいの印象しかありませんでした。

その日は急に赤迫池辺りに来ることになって、
帰りに赤迫池の近くまできたときには、
すっかりと日が暮れていました。

赤迫池の見えるT字の交差点で、
私は赤信号が青に変わるのを待っていました。

二車線の道路で信号が変わるのを待っていると、
隣の車線に車が1台止まりました。

それからしばらくして、
私の後ろに車が1台止まって、
ミラーを見ると後ろからもう1台が近づいていました。

青信号の道路は、
最初に2台の車が走っていったきり、
左右をみても車がこちらにくる様子はありません。

左右は崖になっているので、
見通しがいいわけではありませんが、
こんな調子なら信号を逆にすればいいのにとつぶやいて、
信号やライトに光る地面に目をやると。

フッと赤色が消えたのをみて、
やっとかと思いながらブレーキから足をはなして、
車を前に進めようとしたのですが、
信号の色は赤のままです。

すぐにブレーキに足を戻して車をとめて、
今のはなんだと信号や左右をみると、
青信号の道路をこちらに向かって走っている車のライトが見えました。

目の前にあったのがウワサの赤迫池だっただけに、
池を完成させるために、
池に人を沈めたなんて話が頭をよぎって、
その後はちょっとしたことに敏感になってしまいました。

関連する心霊スポット情報