岩手県胆沢郡金ケ崎町西根千貫石

岩手県にある千貫石堤ではその昔、
何度も決壊する堤防に人柱として埋められた
お石さんという女性がいたのです。

その人は結婚相手が決まったと騙されて
この地に連れてこられました。

そこで、一緒に来た牛と一緒に、堤防へ埋められてしまいました。
それから、この場所では人でないものがよく見られるようになったのです。

この女性を祀った「おいし観音」もそばにあるのですが、
結局今でも、こちらの堤防で自殺する人がいます。

それも、男性ばかり。お石さんが連れて行っているのだと言われています。

心霊スポットと知られていますが、こちらはキャンプ場もあるような公園で、
これは友達家族から聞いた話です。

友達は幽霊や祟りというのは全く信じていなかったので、
小さい子供も連れて家族でこの場所へキャンプへ出かけました。

バンガローに泊まることにしたので、それほど準備はいりません。
到着してから夕ご飯の準備まで、まだ時間があったので、少し散歩に出かけました。

友達は千貫石堤の人柱の話は知っていても、
それはただの昔ばなしだと思っていました。

堤防の周りを子供と一緒に歩いていたら、
子供がいきなり「あれ、あの水の真ん中に人がいるよ!」と言い出したのです。

驚いたのは友達夫婦。
子供には人柱の話はしていません。

それでも、いるはずのない人を堤防の真ん中で子供が見たのです。

子供は親が青ざめているのを見て
「どうしてだろう?」という表情をしていたようです。

それから、バンガローには泊まらずに、
すぐ帰ってきたのは言うまでもありません。

あれから、心霊現象への見方が変わったのだと、
友達は話していました。

関連する心霊情報