大学生の頃、安い家賃の家を探していると
市内にある三井造船の社宅を貸してくれるということなので
そこを契約することになった。

2DKで家賃は3万円。かなり破格の値段であったが、
そのときはさして疑わずそのまま契約。

そんなときふとインターネットで心霊スポットを検索していると
M造船社宅』と記載されている。それはまさに自分が住んでいるこの社宅である。

内容は外人の幽霊が追っかけてくるというものであり、
「外人の幽霊に追っかけられてもな、、、」と馬鹿にしていた。

そんなことも頭のかなたに追いやられている頃、
当時の友人が自宅に来てゲームをしていた。

0時頃、友人が「そろそろ帰るよ、雨降ってないかな?」と
外を確認いたそのとき。「おい!」と自分を呼ぶ友人。

何かと聞くと「あれ人だよな?」とひと言。
社宅であったため何棟も立ち並んでいた。

当然に隣も社宅。玄関が丸見えである。
そこにいたのはドアの前に立ち尽くす男性であった。

最初は時間が遅いため奥さんにでも締め出されたのかなと思っていたが、
10分、20分、30分といくら時間が経っても
その男性は玄関のドア前に立ち尽くしている。

そろそろ警察に電話したほうが良いかと友人と話し、
ふと目線をはずして戻してみるとその男性の姿はなく、
目を離していたのはほんの数秒であったため、
周囲を見渡すがやはり男性の姿はなかった。

はたしてあれは幽霊だったのか、
もしくはストーカーであったのか未だにそれはわからないままである。

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