もう随分と昔の体験なのですが、
愛知県岡崎市藤川町ホテル藤川に行ったときの話です。

私達は肝試しで経営難で支配人が自殺した、
ホテル藤川におとずれたのですが、
ホテル藤川までの道は雑草に覆われた山道を登るので、
とにかく大変でした。

ビデオカメラを買ったばかりのTだけが、
大作ドキュメント映像を撮影しているような感じで、
一人で盛り上がっていました。

やっと辿り着いたホテル藤川は、
ホテルと聞いてコンクリーと造りのビルのような
建物を想像していましたが、~荘といわれる昔風の
アパートのような建物で、辺りをよく見ると、
そんな感じの古い小さな建物が幾つかあります。

ホテルというよりも、
こじんまりとした集落という印象をもちました。

どれだけ放置されていたのでしょうか、
建物の中はボロボロで、
床を突き抜けて植物が生えています。

私達は建物の中は危ないと思い、
建物に入らずに肝試しをすることにしました。

むき出しのボイラーや、
壁の崩れ落ちた建物を見て回りますが。

ラップ音が聞こえることもなく、
幽霊を見ることもありませんでした。

私は何もおきなかった事に安心と、
少しの寂しさを感じながら、
ホテル藤川から帰ろうとしたその時です。

撮影したカメラを確認していたTが皆を呼び止めます

Tが撮影した動画が変なんだというので、
皆でTが撮影した動画をみたのですが、
オーブが写っているわけでもなく、
人影が写っているわけでもありません。

夜の廃墟で肝試しをしている私達がきれいに撮れていて、
私達は特におかしいと思いませんでした。

「ほら、草をかき分けているのになんの音も聞こえないだろ。
この場所で撮った動画に音が入っていないんだよ」

私達はTの言葉で、
やっと動画のおかしさに気が付きました。

ホテル藤川から帰って、
Tがビデオカメラの動作を確認すると、
音声はちゃんと録音できます。

ビデオカメラの故障では無いのに、
ホテル藤川で撮影をした動画だけ、
音声が入っていない
のです。

Tはとにかく不気味な無音の動画データは削除して、
無理を言ってビデオカメラを修理に出したそうです。

ホテル藤川にいた時よりも、
これから何かおきるのではと考えると、
帰ってからの方が恐ろしかったです。

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