〒444-3523 愛知県岡崎市藤川町王子ケ入
もう随分と昔の体験なのですが、
愛知県岡崎市藤川町のホテル藤川に行ったときの話です。
私達は肝試しで経営難で支配人が自殺した、
ホテル藤川におとずれたのですが、
ホテル藤川までの道は雑草に覆われた山道を登るので、
とにかく大変でした。
ビデオカメラを買ったばかりのTだけが、
大作ドキュメント映像を撮影しているような感じで、
一人で盛り上がっていました。
やっと辿り着いたホテル藤川は、
ホテルと聞いてコンクリーと造りのビルのような
建物を想像していましたが、~荘といわれる昔風の
アパートのような建物で、辺りをよく見ると、
そんな感じの古い小さな建物が幾つかあります。
ホテルというよりも、
こじんまりとした集落という印象をもちました。
どれだけ放置されていたのでしょうか、
建物の中はボロボロで、
床を突き抜けて植物が生えています。
私達は建物の中は危ないと思い、
建物に入らずに肝試しをすることにしました。
むき出しのボイラーや、
壁の崩れ落ちた建物を見て回りますが。
ラップ音が聞こえることもなく、
幽霊を見ることもありませんでした。
私は何もおきなかった事に安心と、
少しの寂しさを感じながら、
ホテル藤川から帰ろうとしたその時です。
撮影したカメラを確認していたTが皆を呼び止めます。
Tが撮影した動画が変なんだというので、
皆でTが撮影した動画をみたのですが、
オーブが写っているわけでもなく、
人影が写っているわけでもありません。
夜の廃墟で肝試しをしている私達がきれいに撮れていて、
私達は特におかしいと思いませんでした。
「ほら、草をかき分けているのになんの音も聞こえないだろ。
この場所で撮った動画に音が入っていないんだよ」
私達はTの言葉で、
やっと動画のおかしさに気が付きました。
ホテル藤川から帰って、
Tがビデオカメラの動作を確認すると、
音声はちゃんと録音できます。
ビデオカメラの故障では無いのに、
ホテル藤川で撮影をした動画だけ、
音声が入っていないのです。
Tはとにかく不気味な無音の動画データは削除して、
無理を言ってビデオカメラを修理に出したそうです。
ホテル藤川にいた時よりも、
これから何かおきるのではと考えると、
帰ってからの方が恐ろしかったです。
2017年3月10日 at 3:30 PM
本日行って来ました。嘗ての連れ込み旅館かいまだ、色香の残る風情で欲情を掻き立てます。まず入るとベットがきしむような音がし女性のウメ息とも、怨念ともとれる音が外の風きり音に混じって聞こえてきました。それはあたかも水車が刻む周期的な音が聞こえてきました。またトイレには古びた女性の下着が泥をかむっていました。風の音がとんとんと戸をたたく様に聞こえました。