〒707-0502 岡山県英田郡西粟倉村坂根66−2 (有)志戸坂産業

派遣先の年下の先輩、
Kくんに聞いた話です。

休憩時間に、岡山県英田郡坂根
旧志戸坂トンネルに行った人のサイトを見ていて。
何見てるんすかと、
声をかけてきたKくんにサイトを見せると。

「あれ、このトンネルのフェンスの破れた所、
これ俺らがやった跡かもしれないわ」

昔はヤンチャをしていたと聞いていましたが、
心霊スポットでもやっていたとは思いませんでした。

Kくんが友達と、
配電関係の仕事をしている先輩の車で、
旧志戸坂トンネルに肝試しに行ったときの話です。

3人がヒマをもてあましていて、
女気がないのに海や花火もあれだし。

肝試しにいい場所があるからそこへ行くか、
そんな感じで旧志戸坂トンネルに行ったそうです。

車の待避所らしき所に車を停めて、
そこからは歩いて旧志戸坂トンネルを目指します。

旧志戸坂トンネルまで着くと、
金網のフェンスで入り口は閉ざされていて。
金網から中をのぞいても、
好奇心を刺激しそうなものは見えません。

先輩はポケットから工具を取り出して、
フェンスを壊して中に入ると言い出します。

先輩の車には工具があったので、
お前たちは車の工具を持って来いと言われて、
Kくんと友達は車に戻りました。

Kくん達が旧志戸坂トンネルの入り口まで戻ってくると、
先輩がへたり込んでいます。

声をかけると、
ビクンと肩を大きく弾ませたあとに、
ゆっくりと血の気の引いた顔を向けてきます。

二人の顔を見ると、
先輩は安心した表情を浮かべて、
逃げるぞと震えながらいいます。

2人で先輩を引きずって車まで戻り、
友達が運転をして帰ったそうです。

先輩が一人で金網のワイヤーを切っていると、
後ろに気配を感じて振り返ると誰もいない。

そんなことが続いて、
どんどん不安が大きくなり、
2人と合流するために歩き出しだしました。

ふと旧志戸坂トンネルの入り口をみると、
フェンスの向こう側、
トンネルの中にいる人影にこちらを見られていたそうです。

旧志戸坂トンネルで起こった事故の死亡者といわれていますが、
このトンネルにあらわれる人影の正体はわかっていません。

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