〒683-0006 鳥取県米子市車尾3丁目3−58 Honda Cars山陰中央

真っ白なスポーツタイプの自転車を買ったS子さん。

とにかく自転車に乗りたくて、
家から遠くのコンビニで買い物をして。

日用品や消耗品が無くなったと母親から聞けば、
私買いに行くよと自転車で出かけたそうです。

自転車に乗るのが楽しくなったS子さんは、
交通量の少ない直線を全力で漕ぎたいと思い。

道幅があって見通しがいい、
車両の通行が禁止された直線で、
安心して自転車を全力で走らせることができる。

そんな理想の直線、
米子市の旧日野橋に出かけます。

ヘルメットのベルトを念入りに調整して、
S子さんは白い自転車で旧日野橋を走ります。

強い風が吹く音が聞こえますが、
この音は自分がだしているんだ。

そう思うと、
ペダルをこぐ足にも力が入ります。

旧日野橋を引き返しているときの出来事です。

寒い日に大型車から出る熱気のような、
周囲と質の違う空気の塊を通り抜けます。

今のは何だろうと思いますが、
振り返ってもなにかが見えるわけもなく。

スピードが出ていたから、
抵抗のようなものだろう。

どれぐらい出ていたのかな、
やっぱりスピードメータを買おうかな。

そんなことを思いながら家に帰り、
母親にその出来事を話します。

あんた、それ幽霊じゃ無いでしょうね

母親の言葉に驚いて、
鳥取 日野橋」で検索すると。

旧日野橋に幽霊が出たことを、
米子市役所のサイトが解説しています。

白い車が幽霊を乗せた話が広まり、
旧日野橋に白い車が集まり。

その様子が、
週刊誌で取り上げられたとあります。

幽霊がのって重量オーバーしたんじゃないの

S子さんの自転車は、
帰り道にパンと鳴ってパンクしたのですが。

タイヤには何も異変は無く、
中のチューブが大きく破れていたそうです。

塩をまいて安心したのか、
軽口をいう母親に。

見ているくらいなら、
手伝ってくれればいいのに。

S子さんは、
そう思いながらチューブ交換をしたそうです。

白い車が幽霊を乗せる前年、
旧日野橋が架かる日野川で女性の遺体が発見されます。

夫婦間の悩みから、
幼い娘を連れて自殺した女性が、
幽霊になって現れるといわれ。

この一家が所有していた車の色が、
白色だったそうです。

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