〒708-0885 岡山県津山市井口

津山市にある神南備山は、
かんなびさん』と読み『神様のいる山』という意味になります。
(漢字は当て字のようです)

山の上にある展望台のある広場からは、
普段は津山の街がよく見えるのですが、
条件さえ整えば山の上は雲海の海岸線に変わり、
津山が雲海の底に沈んでしまいます。

雲海の岬から太陽が登っている様子を眺めていると、
それだけで胸の中が温かいもので満たされて行くようです。

神南備山は遡れば大和の時代に記録が残っているらしく、
いにしえから在り続けた神聖な山のようです。

JR津山口駅から車で20分の場所にあって、
六角形の2階建ての展望台のある広場までは車で行くことができます。

展望台に花をそえようとサクラの木を植えたらしいのですが、
眺めを邪魔するほど枝が伸びても手入れされず、
それで空気の流れが悪くなったのでしょう、
見た感じはそうでもないのに雰囲気は良くないと思っていました。

ヤブに覆われた道を歩くことになりますが、
神南備山の頂上へ続く道が展望台のある広場から延びています

その日も山頂に行くつもりで、
私は展望台の駐車スペースに車を置いてから、
軽く体を伸ばしていた時です。

何かが見えたわけでも物音がしたわけでもなく、
ただなんとなく気になってしまい、
私は山頂の方向から目が離せなくなっていました。

そのまま山頂を目指していたら、
もっとはっきりとした体験をしていたのかもしれませんが、
いつにもまして変だと思った私は、
展望台から景色を眺めるだけで帰りました。

昔は夜景を眺めるために利用された展望台も、
この出来事の少し後ぐらいに、
17時ごろに施錠されるようになります。

私が神南備山に幽霊が出るという噂を聞きいたのは、
施錠がされるようになってしばらく経ったころです。

最近になって、展望台の周りが手入れされてから雰囲気はよくなりましたが、
いにしえからそこにいる神様は今も神南備山にいると思います。

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