〒690-1222 島根県松江市美保関町千酌 枕木山

これは私が19歳の夏に体験したお話です。

私はフリーターをしており、毎日がとても単調でウンザリしていました。
何か刺激のある体験がしたいと思ってダラダラと毎日を過ごしていました。

そんなある日、友人のM君が
有名なコワイ廃墟に行かないか?」と誘ってきました。

私は心霊など信じていませんでしたが時間は常に余っていて暇だったので
M君の運転で島根県松江市にある「枕木山の廃ラブホテル」に
向かうことになりました。

私たちが車で出発してから約40分の場所にに廃ラブホテルは存在していました。
辺りは山で囲まれていて灯りはほとんどなく空気が冷たかったのを覚えています。

わたしとM君はバリケードを潜りホテル敷地内に入っていきました。
とても空気が冷たく小さな滝が落ちる音がだけが聞こえていて
腐敗した階段、ベランダが異様な雰囲気を出していました。

私たちは慎重に階段を上りホテルの裏側に回りました。

潰れた小屋がいくつかあったので室内を確認できる場所は見て回り
その後ホテル館内へ進んでいきました。

確認できたのはホテル内には大きな部屋が4つありトイレ、浴場、井戸なども
ありました。壁はいかにもラブホテルらしい派手な色でした。(赤や青)

私たちはぐるっとと廃墟を回って何事もなく外にで出ました。
M君と私は安心と味気なさを感じながらそれぞれの自宅へ帰っていきました。

しかし問題が起きたのはここからです。

私は深夜1時過ぎに自宅のアパートに帰宅しました。
するとエム君からビデオ通話がかかってきました。

「なんだコイツ」と思って通話に出てみると
異常にテンションの高いエム君が
「おい!誰かと一緒ならオレも呼べ!」と言っているのです。

私は自宅に一人きりで誰かと一緒なはずはないのです。

すぐに通話は切れ、翌日、エム君に通話の一件を尋ねても記憶にないらしいです。
本当に気味の悪い体験でした。枕木山の廃ラブホテルが関係しているのでしょうか・・・

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