高校時代野球部に所属しており、
毎年恒例である北海道松前町に合宿に行くことになりました。

合宿では紅白戦をメインに行い、冬の練習の成果を競います。
合宿は五日間あるのですが三日目の夜、外野組の先輩方が
肝試しに行こうと言い出しました。

特に断る理由も無かったので私も同学年の友達を5人程、
先輩方とあわせて10人で肝試しに行くことになりました。

宿泊先の女将さんによると近くの松前公園
雰囲気があって良いとのことなので懐中電灯を借り、早速向かいました。

出るわけないだろ、大袈裟だ。
全員で口々に笑いながら公園に向かい、やがて到着すると、
確かに暗く雰囲気はありました。

松前公園内を進むと気づいたことが一つありました。
木に紐が垂れ下がっています。何故か?用途はわかりません。

一箇所だけではなく五、六ヶ所ありました。
自殺でもあったのかよ〜。まだこの辺りでは笑う余裕もありました。

松前公園の奥へ進んでいきます。
すると看板が。

友達が電灯を照らすとそこには、『この先血脈桜』と
黒い文字で書かれてました。

血の脈のような桜?おおきいのかなぁなどと変なことを考えてました。
その血脈桜の場所には神社があり、皆それぞ流れでお参りをしました。

なにも無かったなぁとどこかホッとしていると、
フッと風が吹き血脈桜が揺れました。何気無く皆血脈桜の方を見ます。

友達が照らして居る電灯の明かりをみると白い物がぶら下がっています。
また紐か?いや、なんか太いな。と疑問に思ってる途中、
1人の先輩が電灯貸して〜と友達の手から電灯を奪います。

一瞬、照らされた場所が奪われたことにより暗くなりました。
再度先輩がその場所を照らすと、なんとその白い物体はそこにありませんでした。

一瞬見間違い、と思いましたが、私だけでなく全員が、
えっっ?と声を漏らしました。

直ぐにダッシュで旅館に戻り大部屋に戻りました。
その翌日内野組について行き再度その場所を見ましたが、
やはりその白い物体はありませんでした・・・。

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