青森県八戸市にある種差海岸という
海の近くにある種差ヘルスセンター

当時、高校生だった私は
心霊スポット行くのは初めてだった。

男女2対2で車に乗り、
それだけでも楽しかったのである。

ただ、種差ヘルスセンターに着いたとき、後悔した。
身体が拒否するのである。

そこの空気そのものを。
ボロボロで、二階建ての建物。

二階の窓から女がこちらを見ているなんて、
種差ヘルスセンターに来る前に聞いていたので
絶対窓なんか見ないようにした。だけど見てしまった。

何もいないじゃない・・そうだね、いるわけないよね。

なんて思いながら頭を下げた瞬間に身体がゾクッとした、
あの気持ち悪い感覚を今でも覚えている。

なにかあったから心霊スポットになっているのだろうが、
何も知らないまま、知りたくもないまま、
心の中で「安らかにお眠りください。本当にごめんなさい
と謝りながら、私は皆と共に中に入っていった。

私たちが種差ヘルスセンターに入ったのは夕方くらいで、
辺りはまだそんなに暗くはなかった。

ボロボロの床に、食道だったかへと案内している紙があったと思う。
二階へは上がらなかった。

代わりに外にある小屋?っぽいところへ向かった。
そこが空気が格段と違うのだ。

あ、これはいけない。入ってはいけない。
帰らなければいけない。そんな信号が体の中から響く。

もう踏み出せなかった。男の子たちは強がっていたが、
もう帰ろうという女の子の意見に素直に従い、
私たちは種差ヘルスセンターを後にした。

この種差海岸は、当時周りに何もなく、
林の中、森の中を車で走らせ国道へと出る。
ぼーっとしながら、私は車の中から外を見ていた。

踏切があるなぁーなんて見ていた時、
一緒に行った友達は「あああぁぁ!!」と叫んだ。
なんでも電話ボックスの中に人がいたというのだ。

女の人が。電話ボックスだもの、人がいるときはあるよね・・
と私はあまり深く考えないようにした。

それ以来、種差海岸付近の電話ボックスは見れない。

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