二岡神社で最初に目についたのが、
私達の手に握られたライトが照らした狛犬でした。
二岡神社は有名な霊能者が来たこともある、
心霊現象が起きると言われている場所なのに、
夜の神社ということで少し興奮していたのもあって、
ワイワイと建物へ続く道を歩いていました。
ちょっと長めの道を進んで、
建物が見えて来た、
もうすぐ着くぞという所に来た時です。
建物の方からこちらに向かって、
少しうわずったような「*ラゥー!」
という声が聞こえました。
私達は夜の神社に入った事を怒られると思って、
慌てて引き返して、
別の意味でビックリしたわといいながら帰りました。
私はその時に友人が言った、
建物に明かりが見えなかったけど、
人が住んでいたんだなと言うのが気になったんです。
別の日の昼間に、
二岡神社に来たのですが、
人が住めそうな建物ではありませんでした。
夜の神社で聞こえた、
あの声は誰が言ったのかと考えると、
冷たいものを感じてしまいます。
調べて見ると外国人の幽霊を目撃したなんて話もあり、
二岡神社の近くにはアメリカ村と呼ばれる、
戦前のアメリカ人住宅地があって、
戦争で次々と廃墟になったそうです。
戦争中も、
墜落したB-29の乗組員が神社の床下に隠れていたとか、
境内の木に縛られたとかいう話が見つかりました。
どうして二岡神社で心霊現象が起きるのか。
記録に残されていない、
この時代におきた何らかの事件が関係しているのでしょうか。
2018年12月6日 at 9:08 AM
全国でも有名な心霊スポットの二岡神社、嫌がる彼女に心霊ファンの僕は学校大丈夫だから行こうよ」と半ば無理やり手を引いて車で神社まで行きました。二岡神社に入る道路がもう藪で鬱蒼としていて、雰囲気満点、心霊スポット感覚が抜群です。ラインも引いていない砂利道の上野駐車場に止めたあと、後ろを振り向くとスッと横切る黒い影、僕は恐怖で顔が引きつりました。彼女は夜の人気がなくて暗い神社に怖がって僕にしがみついていたのですが、僕は「なんでもない」とごまかしました。血塗られたような真っ赤な鳥居、左手には浅い崖があり、底を覗き込もうとすると彼女はすっかり怖がっていて「もういいよ、帰ろうよ」と言っていたのですが、負けず嫌いの僕は「ちょっと待って」と崖の上から竹藪を見ると、底が見えても中に入って行ったらきっと帰れないような気がしてならなかったです。鳥居を抜けて境内に入り、スマホで写真を何枚か撮る僕に彼女はもう呆れていたのだと思います。そして小さな本殿の方から「帰りなさい」という若い女性の声が。明らかに彼女の声とは違います。「何か言った?」と彼女に念のため聞いてみると「ううん」とのこと。僕にしか聞こえなかったようでした。「早く帰りなさい」とまた地の底から響いてくるような声で言われ、流石に背筋がぞっとして、僕も彼女の手をぎゅっと握って「帰ろうか」と。晩秋なのに藪全体が生暖かい風が吹いてざわめいていました。帰り際に神社を見るとぼうっと光っていて、今度は鳥居に白くて丸い光を見ました。僕は簡単な気持ちで肝試しに来るんじゃなかったと後悔しました。僕は平気だったのですが、彼女は翌日から高熱を出して3日間寝込みました。