福島県阿武隈渓谷に架かる、
高さ190Mを誇る上蓬莱橋(かみほうらいばし)
自殺の名所がゆえに、心霊スポットとしても有名です。

上蓬莱橋には自殺防止の金網がはられていて、
せっかくの景色もおしい景色に見えてしまいます。

私達も、旅の途中で上蓬莱橋を通ったのですが、
金網が大げさだなと思いながら通り過ぎました。

谷に架かる橋だからいい景色が見られるぞ、
そんな期待感で車内は静かになったのですが、
金網がせっかくの景色を邪魔しているようで、
私はなんとなくスッキリとしないまま外を眺めていると。

上蓬莱橋をわたって大体1分後に、
隣に座っていたDがカーゴパンツの膝ポケットから
アメを取ろうとして、「ヒァツ」と
驚きと悲鳴が混じった声を上げます。

アメを取ろうと下を見たら、
Dや私とは違う足が見えたと言うのです。

ただその足が見えたのは一瞬だけで、
声を上げた次の瞬間には
もう見えなくなっていたそうです。

起きたまま夢を見るってとDをからかっていると、
運転をしていたTが疲れたから
運転をかわって欲しいと言ったので、
運転を変わったのですが、
なんとなくTの様子がおかしいと思っていました。

宿泊する宿に着くなり、
Tが真面目な顔をして言うには。

Dが奇声を出した時に、
自分にも奇妙な出来事が起きていた。

アクセルを緩めようとしたけど、
足が全く動かせなくてエッて思っていたら、
Dの声が聞こえて。

体が軽くなった感じがしたら、
足が動くようになっていた。

それで、Dが誰かの足を見たと言うのもあって、
そのまま運転を続けるのが怖くなったそうです。

この旅行の後に、
上蓬莱橋が自殺の名所というのを知ってから、
DとTが体験した出来事は自殺した霊の影響
なのだと思っています。

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