今から約10年前の話になりますが、
自分はまだ車の免許を取得したばかりで、車でドライブしたいと、
友人などに相談し、心霊スポットである旧伊勢神トンネル
肝試しに行くことになりました。

時期は5月の平日の夜10時過ぎに、自分はまだ車もなかったので親の車を借り
(ワゴンRの黒)友人(エスティマ白)で現地に向かいました。

そして、約1時間位で現地に着きました。

旧伊勢神トンネルに向かう途中は細い山道で、
向かうときは少し斜面のある道でした。

少しずつトンネルに近づき、トンネルをくぐる前に車を停車させ、
トンネル入り口で一緒にきた友人達と何枚か
インスタントカメラで写真も撮りました。

写真を撮り終わり、友人の1人この子をAさんとします。
そのAさんが急に体調が悪いと言い出しました。

山道のせいもあり、みんなでどうせ車酔いだろう
ビビらせんなよなどと言い、軽い冗談まじりな会話をしながら
車に乗り込みトンネルをくぐり抜けようと
エンジンをかけ出発しようとしました。

自分は友人の車の後ろから追尾しようと待っていたのに
全く動こうとしませんでした。

なんでだろうと思い車からおり友人の乗った車に行き
運転席側の窓をコンコンと叩きました。

車の窓が開き友人にどうしたのと聞くと
なんか車から異音がすると言い出したのです。

えっ?マジと思い自分の車に乗っていた友人の元に行き
なんか車から異音がするんだってちょっとこっちに来て確認して
と友人達もみな、もう1台の車に歩みよりました。

けれど、異音なんかしない。

大丈夫だってといい、早くトンネル抜けるよといい、
先導は自分がするから後ろから付いてきて言いました。

この時、どうせ怖がらせるために演技でもしてるんじゃあないかと思いました。

そして、自分の車に戻りエンジンをかけ、
トンネルを抜けるぞとワクワクしながら
旧伊勢神トンネルに向かい出発しました。

友人の車もちゃんと付いてきているのか
バッグミラーをみながらゆっくりトンネルを抜けました。

旧伊勢神トンネルを抜け先のわき道に車を止め、
車をから降り再度入り口で行ったのと同じように写真撮影をしました。

そして、別になんも怖いことなかったね、
とかいいながら車に乗り込み帰りました。

そして、みんなでなにが心霊スポットだょ、怖くねじゃんなど、
言いながら帰りの山道を下山していました。

帰り道は自分が先頭を走り友人の車は後ろからついてくる予定でした。
自分達は車の中で盛り上がっていてバッグミラーを見ることを忘れていました。

そして山道を降り公道の道に出る前のわき道で車を止め
後ろから付いて来るはずの友人の車を待っていました。

20分位たったと思います。全然降りてくる気配もなく、
携帯電話も圏外のため使用できない状態のため、
自分達は再度山道を引き返して様子を見に行きました。

旧伊勢神トンネルから約100メート手前の
急なカーブで友人の車が側溝にはまっていました。

運転していた友人と助手席にいた友人はフロントガラスで頭をうち
フロントガラスが蜘蛛の巣状態でした。

後部座席に乗っていた友人達は後ろから付いて来てる人がいて
慌ててアクセルを踏みカーブで減速しないで
側溝にはまってしまったと言っていました。

嘘だろう思いながらも、とにかくケガをしている友人を自分の車に乗せ、
友人の車はひとまず置いて行き、下山しました。

下山し、友人を地元の病院に連れて行き、
自分は友人の置いてきた車を運ぶためにレッカーを手配しました。

現地の案内として自分と友人を連れて行き再び友人の車の元に戻ったのです。
そして、現場に戻り、レッカー作業が始まりました。

そして作業が終わりレッカーの作業員が旧伊勢神トンネルの付近は
よく事故起きるんだよ。

などと言い後ろから人が来たと友人が言っていたことを教え
レッカー作業員がこれ誰の手形と言いいながら
これ見てくださいよと言い出しました。

車のガラスを見た時に女の手であろう手形がついていました。
3箇所も。

この手形を見た時体中に鳥肌が立ちました。

そしてその後、写真を現像しに行きました。

写真ができあがり、1枚1枚慎重にみていくと
ある写真だけみんなの写真が全部霞んでいたのです。

そしてその写真は今でも友人が大切に保管しているそうです。

追記:気分を悪くした友人は
その3日後に友人の乗っていた車と同じ車に引かれて亡くなりました。
死因は出血多量と頭部強打による即死でした。

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