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熊本にある三井グリーンランドにはたくさんのアトラクションがあり、
お化け屋敷だけでも5つあります。

私や友人達が、もう10年ぶりぐらいにこの地元の遊園地に行って見よう、
という話になったのは、全国放送のテレビがきっかけでした。

「あそこね、本物の建物使ってるんだって」
友達のひとりがそんなことを言いました。

ようは元々建っていた廃墟を、
そのまんまお化け屋敷に作り替えたから本物が居たっておかしくないよね、という話。

「だってあそこ、私らが子供のときからあったじゃん」

そんな廃墟なんてあった?と思いましたが、
まあ東京からテレビがきたぐらいだしせっかくだから、
三井グリーンランドでお化け屋敷巡りしよう、と単純に。

3Dと4Dのやつは、そんなに怖くもありませんでした。次は病院。
ここで、友達が変なことを言いはじめました。

「なんか臭くない?」

確かに何か腐ったような臭いはしましたが、
そんな強烈でもないし、これも演出かもしれないし、とスタート。

中は正直怖かったのですが、私達の前に入った小学生くらいの男の子が、
何かあるたびに逆走してくるので、仕掛けの位置が丸分かり。ちょっと興ざめでした。

「ここテレビがきたとこだよね」
廃校がモデルのお化け屋敷は最後、いい感じに日もくれてきてました。

これぞ本日の目的!だったのですが、またも先ほどの小学生と一緒。
今度は私達が先に入るようになっていたので、まあいいか、とスタート。

テレビだと、マイクが切れたりしてたよねと言った友人が、スマホ見て笑い、
「圏外だよ、さすが」

そこで私も自分の携帯を見ました。

私のはかなり古いタイプのガラケーで、フラッシュが出ないため、
三井グリーンランドのお化け屋敷の中で
写真を撮ろうと持ってきたものでした。

「電源入らない…」

友達に渡すと絶句されました。外では確かに使えてましたが、
今は完全に画面真っ黒。電源にも反応しません。

友達と、早く出ちゃおうか、と小走りで中をすすみました。
仕掛けより、生あたたかい空気が流れて居たのを覚えてます。

外に出たとき、友達も私も汗がびっしょりでした。

もう帰ろうか、帰りたいね、と話していたときに、
突然私の携帯がなりました。知らない番号でした。
一応出てみると、しばらく沈黙したあとに、

おいていかないでね

小学生の男の子の声でした。
たぶん真っ青になった私がそのことを話すと、友達は慌てて帰ろうと言いました。
そのあと、どうやって家に帰ったのか、記憶ありません。私も友達も無言でした。

「あの子、ひとりだったよね。並んでるとき、親居なかったし」

数日後会ったときに、そんな話をしました。
また、友人のスマホにも電話がかかってきたそうです。

どこにいるの?わからない

私達はそのあと、携帯を変えました。それからはかかってきません。
おもしろ半分だったのがいけなかったのかな、と反省しました。

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