ベルコモンズから青山霊園沿いに入る道があります。
そこを入って自転車のペダルも軽く走っていました。
夜の風は結構気持ち良く、いつも人通りが多いだけに、
夜の方が人もまばらで気持ちよく走っていました。
ガーっと走って行くと、ガソリンスタンドがあるのですが、
そこをしばらく抜けて走っていくと、
雨がポツポツと降り始めました。
私は今から引き返しても濡れるし、
どうしようか、と思っていたところ、
丁度水道管みたいなのが道路の上に走っている
高架下がありました。
あそこで雨宿りしようかと思って、感覚ですが、
25メートルぐらい近づいたところで、
道路反対側に人がいるのに気付きました。
怖くはなく、「あの人も雨宿りかしら、、、」と、
思っていました。
ところが私は視力が悪いのに、
その人が男性であり学生服を着ているのがわかるんです。
気にせずそのまま走っていて、もうすぐ通り過ぎる、
というとき、相手がこっちをじっと見て、
さらに私が雨宿りをすることを待ちかねているような、
期待しているような、そんな感覚を雰囲気から受けました。
相手は身体も斜めでこっちを見てました。
私はとっさに「やばいやばい」と思いました。
マッハの速度ですり抜けてそのまま帰りましたが、
不気味でした。
もしかして、あそこは心霊スポットのひとつなのでしょうか?
私はよくあそこを通りますが、何も見たことはありません。
怖くもありません。
むしろ好きです。
ただ、感覚的なのですが、ガソリンスタンドの向こうあたりには、
気配があって、上から興味津々なのか、ずっと私を見ているという感じがします。
ちょっと怖い、と思うこともありますが、
私もあの場所は通りたいので、
「私は生きている、お前たちは死んでんだよ、
身の程をわきまえて」という感じで走っていきます。
そんな不思議な感覚になる時もあります。
もしかして、あの場所のフェンスはあっちとこっちの境目なのかも、
と思うことがあるのです。
2015年6月1日 at 11:58 AM
夏が終わるころに、女性2人と男性2人の4人で肝試しをしようと「青山霊園」に行きました。青山霊園についた時間は、24時ころでした。
なぜ、肝試しをしに行くことになったのかというと、六本木で飲んでおり、霊感のある女性が、心霊スポットに行く幽霊が見えると言ったからです。
幽霊が見えるといった女性をA子とさせてもらいます。A子は本気で嫌がり、帰ろうとしていました。しかし、終電がなくなっていたので、無理やりタクシーに乗せたました。タクシーの中でA子は、「遊び半分でこんなことをしたら本当に後悔することになるよ!」と何度も言っていました。私たちは、「どんな後悔することがあるんだよ?」と聞きましたが言いませんでした。
そして、私たちは、青山霊園へ到着しました。
来たはいいけど、霊園の雰囲気に全員が身震いをしました。中でもA子は、震えだして、鳥肌を立てながら「帰ろう!帰ろう!」と連呼していました。
A子以外の3人は強がって、奥へ行くとA子の腕をひっぱり奥に。
そして、2,3分歩いたころに信じられないことが起きました。
A子の声色が何かちがうのです。そして、「おかえり」と言い出したのです。
3人は、何言ってんだよとA子の顔を見ると、目が白目をむいて、よだれを垂らしていたのです。霊感のない3人でも、異変が起きていることが分かり、ここから離れなければとやばいと思い、A子の腕をひっぱり、入口に走ったのです。
走ってる最中にA子は、「やめろ、お家に帰ろう」と言っていました。
霊園から出て、A子を見ると、意識を失って道路に横たわりました。
A子をみんなでさすって起こしましたが中々起きませんでした。そして、五分後。
目を覚ましたA子は、「乗り移られたんだ」、「バイク事故で息子を亡くして、後追い自殺をした女性に」。
A子曰く、息子を探して霊園をさまよっているそうで、私が息子さんにそっくりだったため、「おかえり」といったそうです。
今後、青山霊園にはいくことはないと思います。
2016年6月16日 at 7:06 PM
港区の青山霊園は、有名人や明治維新の際の志士の墓も多い事で有名ですが、
歴史ある場だけに心霊スポット的なお話も良く聞きます。
普段は穏やかな公園墓地なので、夜間に中心近くの恐い場所などにむやみに近づかなければ、地元に住む人でもそれほど怖がってはいません。
勤務先が近くでしたので、ある時退社後青山一丁目に早く行きたい日に、青山霊園の中を真っすぐ抜ける道が近道だと教わって行くことにしました。
その道の存在は知っていましたが、ちょっと怖くて避けていたのですが、地元に住む人は明るい時間なら全然怖くなく、たまに通っているとのこと。
まだ夏の終わりでしたので日が明るかったことから、その道を使うことにしました。
ところが、思っていたよりも霊園の真ん中を通るその細い道は長く、どんどん歩いて行くうちに日が落ちかかってしまったのです。
予定より早く日が落ち、あたりが急速に薄暗いというか青みがかってきたため、怖くてたまらなくなってしまいました。
早足で焦っていた所、ふと遠い前方左手に女性の参拝客らしき人の背中が見え、ほっと胸をなでおろしました。
その女性はこちら側に背中を向け屈んだ姿勢で、じっと墓石に手を合わせています。
人気のある霊園で本当に良かった、と気が楽になりながら道をどんどん進んで行くと、
こんなに長い距離だったっけ?と思う位歩き、遠かった女性の背中を通り越すまで相当な時間がたっています。
その間その女性は不自然なくらいずっと同じ姿勢です。顔は髪が頬にかかっていて良く見えません、
横を通り過ぎた後に振り返ればおそらく詳細が分かったと思うのですが、今度はそれが怖くてできません。
良くこのあたりを知っているとはいえ、あたりがこんなに暗くなっても身動きしない人がいるでしょうか?
道が終わるとすぐに私立高校があり、いつも放課後の部活などで生徒がにぎわっている場所に出たのですが、
その日はなぜか人っ子ひとりおらず、静まり返っているのが怖さを増しました。
後でこの話をしたところ、特に学校に人気がなかった所がコワイと言われました。
私としては、肝試しのようなイタズラで通っていたわけではないので、逆に安心させてくれるような良い人もいたのだなと思っています。