岐阜県との県境近くにある土倉鉱山跡付近は、
小規模ながら資源需要によって発展し、
鉱山を中心にした集落を形成していました。

しかし、谷間にあったことで大規模な採掘が難しく、
雪深い地域ゆえの雪害もあって鉱山は閉鎖。

人の姿は消え、
鉱山関連施設の廃墟だけが残されています。

国道303号線を岐阜方向に進み、
土倉鉱山跡と書かれた小さな看板を目印にして分かれ道を右に入り、
旧国道303号線を道なりに進むと土倉鉱山跡にたどりつきます。

山の斜面に沿って建てられた鉱山跡は、
何百年もの時を経た遺跡のような風格があります。

画像加工をした状態で撮影ができるカメラアプリや、
後から画像を加工しなくても十分かもしれないと思い、
普通に写真を撮ったのですが、
風格が消えた味気ない写真になってしまいます。

それでカメラアプリで撮影をしたのですが、
鉱山施設の壁についた茶色のシミが赤くなりすぎてしまい、
まるで惨劇が起きたばかりの現場写真のようです。

この写真は気味が悪いので保存せずに、
違う設定で撮影をやり直したのですが、
どれもいまいちで。

それでいったん最初の設定に戻してみると、
そこには気味悪く感じた壁の赤色がどこにもありませんでした

写真は太陽の位置や状態に影響を受けるのですが、
最初の一枚からは7分しかたっていませんし、
太陽が隠れたとか出てきたとか、
そんな大きな変化は起こっていません。

鉱山が開かれた当時は、
薄い杉板で作られた小屋での暮らしから始まり、
最盛期には千人以上の人が暮らすようになり、
以前は道を挟んだ反対側に
立派な社員寮が並んでいたそうです。

事件が起きた記録は残っていませんが、
鉱山ならではの事故はありましたし、
急速に増えた住人の間には、
トラブルも少なくなかったのではないでしょうか。

偶然に偶然が重なった幻の一枚だったのか、
この場にとどまるモノの訴えなのか、
私にそれを知るすべはありません。

関連する心霊情報