かもめ荘の怪奇:40年放置の廃墟と除霊断念の伝説

島根県出雲市大社町日御碕に位置したかもめ荘は、日御碕灯台近くの絶景を誇る旧宿泊施設として1971年に開業したが、1970年代後半の経営不振で廃墟化し、40年以上放置された心霊スポットとして全国的に知られた。地上2階、地下1階の3階建て建物では、開かずの扉から漏れる叫び声やナースコールの音、血塗れの女性の影が報告され、肝試し目的の不法侵入が落書きや不審火を引き起こした。霊能者宜保愛子が除霊を断念した伝説が恐怖を増幅し、2021年の解体後も跡地の更地に不気味な気配が残ると語られる。この記事では、かもめ荘の心霊現象を、廃墟の歴史と目撃談から探る。

スポット概要

危険度 ★★★★★(心霊現象の噂が極めて強く、廃墟崩落と不法侵入の物理的リスクが重大)
名称 かもめ荘
所在地 島根県出雲市大社町日御碕
アクセス JR山陰本線出雲市駅からバスで約1時間「日御碕」下車、徒歩約10分。現在解体済みのため跡地は更地、周辺は日御碕灯台近くの景勝地

かもめ荘の心霊噂とは?

かもめ荘は、廃墟化した旧宿泊施設で、開かずの扉から漏れる叫び声やナースコールの音、血塗れの女性の影が出没するという心霊スポットだ。地下室や客室で不可解な足音やオーブの心霊写真が報告され、肝試し目的の不法侵入が40年以上続き、落書きや不審火を引き起こした。SNSでは、「廃墟内で冷たい視線を感じ、帰宅後に悪夢を見た」との体験が共有され、宜保愛子が除霊を断念した伝説が恐怖を増幅。地元では、放置された無念の霊が建物に留まるとの口碑が語られる。

歴史と背景

かもめ荘は、1970年に建設され、1971年に開業した3階建ての宿泊施設で、大山隠岐国立公園内の日御碕灯台近くに位置する。元々は障害者保養所として運営され、民営化後は観光客向けの宿泊施設に転換。絶景の日本海を望む立地で、宴会場での雑魚寝宿泊や海産物直売が人気を博したが、集客力の低さと経年劣化で1970年代後半に休業。以降、所有者の行方不明で解体が進まず、40年以上廃墟として放置された。

廃墟化後、心霊番組で紹介され、全国的なスポットとなった。宜保愛子が除霊を試みたが、霊の多さに断念し、1ヶ月後に胃がんのため死去したという噂が広まり、呪いの象徴に。肝試しによる不法侵入が落書きや盗難を招き、2021年にようやく解体開始。現在は更地となり、グランピング施設の計画が浮上するが、跡地の不気味な気配が残るとの声がある。地元住民は景観回復を歓迎しつつ、負の遺産の解消を望む。

心霊現象と目撃談

かもめ荘の心霊現象は、地下室や開かずの扉を中心に多岐にわたる。開かずの扉から漏れる女性の叫び声や、ナースコールの突然の音が報告され、血塗れの女性が「助けて」と現れる姿が目撃される。客室で男のうめき声や足音、ハイヒールの歩く音が響き、心霊写真にオーブや人影が映り込む。SNSでは、「廃墟の廊下で冷たい風と視線を感じ、帰宅後に高熱を出した」との投稿が散見され、動画で捉えられた影が話題に。

地元口碑では、廃墟になる前の保養所時代に起きた事故や自殺の霊が留まり、宜保愛子の除霊失敗が呪いを強めたとされる。肝試し中の体調不良や事故が、祟りの証と解釈される。Xでは、「かもめ荘の地下室で叫び声を聞き、開かずの扉が開いていた」との体験が共有され、信憑性を高めている。

現地レポート

かもめ荘跡地に近づくと、日御碕灯台への県道29号沿いに更地が広がる。昼間は日本海の絶景が広がり、周辺の土産物店が穏やかな雰囲気を醸す。解体後の平坦地は草木が生え、廃墟の記憶を残す。風が海から吹き、遠くの波音が不気味に響く。

夜間は街灯が少なく、霧の海風が視界を悪くする。更地の暗闇で、廃墟時代の気配を感じる瞬間がある。訪問者の多くが、昼の景観に癒され、夜の静寂に伝説のフラッシュバックを覚える。解体後の開放感が、逆に霊の解放を連想させる。

科学的・心理的考察

かもめ荘の現象は、廃墟の物理的環境が影響する。叫び声は、風が窓や扉を叩く反響音や、海風のうなりが、宜保愛子の伝説で誤認される。影や人影は、埃のオーブや光の屈折による錯視で、血塗れの女性は暗示効果の産物だ。ナースコールの音は、残存機器の自然振動や動物の動き。

肝試しの心理的プレッシャーが恐怖を増幅し、集団心理でSNSの動画が体験を共有。放置の孤立感がストレスを高め、開かずの扉の暗闇が視野外知覚を促す。全体として、環境と伝説の融合が現象の合理的な説明となる。

かもめ荘での恐怖体験談

私がまだ20歳の時です。

当時付き合っていた彼氏と一緒になぜか
島根県出雲市日御碕灯台へ行く途中の『かもめ荘』へ行くことになりました・・・

心霊スポットとして全国的に知られている場所なので、
私の友人が本当に出るのか行ってみたら?とか言ってて、
なら一緒に行こうよ!!と言ったのですが、
拒否されて私と彼氏が行くことになりました。

夜に行くのは絶対に無理なので昼間に行くことにしました。
入口は車一台ギリギリ通れるスペースがあったので、
中まで車で入ることにしました。

建物の入口まで車で行き、いざ車から降りたら
昼間でも薄気味悪くすっごく寒かったです。

建物はボロボロで壁一面にはイタズラ描きなどされ、
ものは散乱していました。

彼氏は何も怖がる事なく前へと進んでいました。
来る前にネットの心霊スポットでここの情報を見た時に、
地下に降りる階段があると書いてあったので彼氏と一緒に探す事にしました。

探すこと5分位だったでしょうか・・・
彼氏が、ここじゃない?と言って見た瞬間・・・
私は体全体に鳥肌が立ち身震いし始め、ここから先は行かない方がいい!!
もう帰ろう!!と言って出口の方へ向かいました・・・

そしたら、背後からすすれた声が聞こえてきました
『うぅ~・・・うぅ~・・・』と女の声がし、
彼氏に聞くと『何も聞こえないぞ!!』・・・えぇぇ~!!と思い、
とにかくここから出ようと彼氏にいい、私はダッシュで車に乗りました・・・

彼氏は携帯カメラで建物の写真を撮っていました・・・・
私はやめた方がいいのに・・・
と思い車に乗りそそくさとその場からさりました。

道路沿いの出口までそんなに距離がなかったのに、
帰るときはすごく長く感じました・・・。

敷地から出た瞬間、重苦しい空気から解放されホッとしました。
落ち着いた時に、彼氏が撮った写真を見せてもらうと・・
建物全体がオーブに覆われていました。

おまけによくみると窓の方に、こちらを睨みつけているように
女の人の顔が何人もいました。

私はスグにその写真を削除しお経も唱えました。

それから何年も経ちましたが、いまだに『かもめ荘』は行ってませんし
目の前も通ってません。怖すぎて近づけないです・・・

道路沿いから見えますが、ただならぬ雰囲気が漂っています。

訪れる際の注意点

かもめ荘は2021年に解体済みで、更地のため立ち入りは自由だが、周辺は国立公園内。肝試し目的の不法行為は避け、ゴミ放置や落書きを残さない。霧や夜間の視界不良は道迷いの恐れがあり、懐中電灯とグループ行動を徹底。日御碕灯台の観光ルートとして訪れ、伝説の慰霊を尊重。緊急時は出雲市消防本部に連絡。

周辺スポットと関連情報

  • 日御碕灯台: かもめ荘跡地近くの灯台。絶景の海が廃墟の不気味さを強調。
  • 日御碕神社: 周辺の神社。心霊スポットの神秘性を高める聖地。
  • 猪目洞窟: 近くの洞窟廃墟。火葬場伝説がかもめ荘の噂と連動。

結論と感想

かもめ荘は、保養施設の栄光と廃墟の負の遺産が交錯する場所だ。開かずの扉の叫びや宜保愛子の伝説が、40年の放置に深みを加える。解体後の更地が新たな始まりを告げるが、心霊の記憶は残る。観光の文脈で訪れ、負の遺産の教訓を胸に刻みたい。

かもめ荘に関する心霊スポット情報まとめ

かもめ荘は、1971年開業の旧宿泊施設が1970年代後半廃墟化し、40年放置された心霊スポット。開かずの扉の叫び、ナースコール、血塗れ女性の影が報告され、風の反響と錯視が要因。宜保愛子の除霊断念伝説が恐怖を増幅。2021年解体済みで、更地の日中訪問を勧め、不法侵入や夜間は避けるべきだ。