宮城県仙台市青葉区郷六葛岡42
これは私が学生の頃に体験した恐怖体験談です。
当時私は宮城県仙台市の大学に通っていたのですが、
その年の夏は皆車の免許を取ったということもあり
心霊スポットめぐりをしようということになりました。
毎週末県内の様々な心霊スポットを巡っていましたが、
特段恐ろしいことが起こるというわけでもなく
だんだん心霊スポットのネタも尽きてきました。
そんな時、友人の一人が自宅の近所にある
葛岡霊園が出るらしいという話を持ってきたので、
早速その週末に1台の車に5人乗り込んで向かいました。
葛岡霊園の中には塔があり、その塔の周りを回ると
怪異が起こると言われていたため私たちは塔を目指そうとしたのですが、
運転手をしている友人が突然「何かサイレンの音が聞こえる」と言い出したのです。
しかし、私を含め運転手を除く4人にはそんな音は聞こえませんでした。
私は「行きたくないからそんな嘘ついてるんでしょー?」と
軽い調子で運転手の子に声をかけたのですが、その子の顔はこわばったままで
「だんだん音が大きくなってきているよ。本当に聞こえないの?」と
泣きそうな声を出した途端、大きな音がし車がガクッと傾いて
まっすぐ走ることができなくなりました。
車を降り確認してみると前輪のタイヤが裂けているように見えました。
これ以上運転することが出来なさそうなので
JAFを呼んだところ、到着したJAFの方に
「何かで横から裂かれたようにタイヤが割れています。
通常ではこんなことは起きませんよ」と言われました。
スペアタイヤに交換してもらった後は
もうさすがに塔を目指そうという気にはならず、
そのまま帰途につくことにしました。
そして、月曜日学校へ行くと運転手をしていた子が高熱を出し、
学校を休んでいました。
私を含む残りの4人はなんともなかったのですが、
サイレンが聞こえたその子だけは体調を崩してしまったのです。
やはり心霊スポットと言われる場所には
遊び半分で行くものではないと思いました。
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