友人宅に集まって酒を飲んでいるときに、
仕事の愚痴が出るのはいつもの事なのですが、
そのときは愚痴だけではなくて、
それぞれ嬉しい出来事も重なっていました。
初めて契約が纏まった。
先輩から作業をほめられた。
まだまだ一人前とはいえないけれど、
お互いに成長している事を感じられて私たちは浮かれていました。
気持ちは盛り上がるけど、
時間は遅くなっていて。
友人宅では騒げないし、
遅くまでやっている遊戯施設もマンネリ気味だと思っていました。
たまには普段しないことをしようということで、
肝試しに行くことになった時の事です。
豊橋市の浅間神社は昔の街道に当たる場所にあり、
盗賊に襲われた旅人の首が置かれていたそうです。
階段の三段目に首が置かれていたのでしょうか。
そのウワサから首狩神社ともいわれて、
階段の三段目を踏むと呪われるとウワサされる心霊スポットらしいです。
私には頭の病気にご利益がある「頭浅間」の方が馴染みがあるので、
心霊スポットといわれていることに驚きました。
首狩神社の入り口を夜に見ると、
暗闇の森へ入る門のように見えて雰囲気があります。
気持ちが強気になっていても呪いは恐いので、
階段の三段目は踏まないようにして傾斜のある石段を進みます。
首狩神社の石段は傾斜がきつくて距離もあるので、
登るのは少し大変でした。
気持ちが浮かれている所に酒の力もあったので。
「こんな所に住むなんて何を考えているんだね」
「そんなことでサービスと言えるのかね」
それぞれが嫌いな上司のものまねをしながら、
神様に向かって暴言を吐き出してしまいました。
階段を降りている時には心霊スポットの事はすっかり忘れていて、
石段の三段目を普通に踏んでいました。
神様に暴言をはいたからバチがあたったのか、
階段の呪いなのかわかりませんが。
その後肝試しをした友人たちに、
怪我や体調不良と言った出来事が続いて起こります。
私もしばらく頭痛に悩まされてしまい、
安易に神聖な場所でふざけた事を反省することになりました。
2018年11月18日 at 11:20 AM
今から25年以上前のお話しですが、当時お付き合いをしていた彼と、興味本位で心霊スポットに行くことになり、夜の10時頃だったと思いますが、浅間神社へ行きました。私は神社付近の有名な心霊スポットのトンネルは行ったことがあったのですが、そちらへ行く途中にある神社も心霊スポットだということは知りませんでした。神社自体の存在を知りませんでした。彼が行こうとしていたのは、その神社のほうでした。彼は神社のふもとに車を止めました。神社は階段を登った先にあるらしく、歩いて行こう、と私の手を握りながら神社へと続く階段を登り始めようとしました。山の中にひっそりとたたずむ神社は、当然ですが夜中なので階段のふもとからは何も見えず、月明かりだけが頼りの不気味な様子でした。社は長い階段を上った先にあるようです。階段の中央には上りと下りを分けるロープがはられていました。彼と私が手を握り、彼はもう片方の手でロープをつかみながら一歩一歩階段を進みました。初めてこの神社に来た私に彼は説明をしてくれました。この階段を登っていくと、まず1個目の鳥居があるんだよ、と五段ぐらい上ったところで教えてくれました。その時、彼の階段を上る足が止まりました。その直後、引き返そうと、握っていた私の手を引っ張り、逆を向いて階段を下り始めました。車に戻りエンジンをかけ発進させ、少し走った時に彼が言いました。鳥居のふもとにお婆さんが座っていたと。霊感の強い彼は見えてしまったそうです。見えるだけなら慣れているため、普段はそこまで驚かないらしいのですが、彼が最も気味悪がっていたのは、つかんでいたロープを揺らさせたことだそうです。その感触はしっかりと彼の手に伝わったそうです。彼はこれ以上、上らないほうがいいと判断し引き返したそうです。上っていたらどうなっていたのか…。