15年ほど前の中学3年生のとき、
4カップルほとでグループ交際のようなことをしていました。
放課後、通学路の途中で話し込んだり、グリコをして遊んだり、
雨の日は誰かの家でトランプをしたりして楽しんでいました。
そんなある日、肝試しの話になりました。
この辺で肝試しができるようなところはないかと話していると、
実相寺は何か出るらしいと誰かが言い始めました。
学区外ではあったものの、歩いていける距離だったため、
後日放課後に行ってみることになりました。
私は実相寺に行くのは初めてで、
霊感もないため着いても何も感じませんでした。
秋の終わり頃で、着いた時には5時半くらいだったのでしょうか、
もう暗くなりかけていたのを覚えています。
ここで肝試しのルールを決めました。
カップルごとに石を持ってお寺を一周し、
途中お寺の裏側に石を置いてくるというものでした。
私たちはそれぞれ時間をあけながら出発しました。
このときにはもう真っ暗でした。
霊感などはないけれど怖かったので、
私は一緒にいた男の子にしがみつきながら、
なるべく周りを見ないように歩きました。
最後のカップルだった私たちが戻ると、
みんながしきりに早く帰ろうと言いました。
もう遅かったので同意し、その日は解散しました。
次の日、私たちは衝撃的なことを聞きました。
暗闇から歩いてきた私と男の子の間に
猫の顔があったとみんな口を揃えて言うのです。
そして私と一緒にいた男の子は、
数週間前に乗っていた親の車が猫をひいてしまったと
打ち明けてくれました。
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