私の通っている学校の近くには二つの心霊スポットがあります。
ひとつは、殺人・死体遺棄現場となった油井グランドホテルという廃墟と
この「雄蛇ヶ池」です。

この「雄蛇ヶ池」は人造湖で、
昼間は「房総の十和田湖」と称されるほどの美しい湖です。

この湖には二つの伝説があります。
ひとつは、娘と役人が身分違いの恋に落ちたが、実らず破局。

悲しみに暮れた娘は池に身を投げ、娘の怨念は蛇となり池に住み着き、
夜な夜な女のすすり泣くような声がするようになったという話。

もうひとつは、雄蛇ヶ池の近くにとある若夫婦が住んでいた。
嫁は働き者で、毎日せっせと機織りに精を出すよくできた嫁だった。

響く機の音は美しく、村でも評判だった。
その評判に嫉妬した姑は、嫁の機織りに難癖をつけ責め立て、
悲しんだ嫁は池に身を投げた。

それから、雄蛇ヶ池には夜な夜な女のすすり泣く声
機織の音がどこからともなく聞こえるようになったという話。

雄蛇ヶ池ではこの二つの言い伝えからか、
女のすすり泣く声がどこからともなく聞こえたり、
水面に人の顔が浮かび上がるという噂がありました。

その噂を検証するため、先輩たちで肝試しに行ったそうです。
先輩たちは待ち合わせ場所を作り、各々のグループで探索を始めたそうです。

しかし、期待した女のすすり泣く声も水面に浮かぶ顔もなく、
もう帰ろうぜと待ち合わせ場所に。

ところが、いつまでたっても待ち合わせ場所に
自分たちのグループ以外が集まりません。

ケータイで連絡を取ると、
全てのグループがその待ち合わせ場所にいるというのです。

しかし辺りを見渡しても、ほかのグループは見えません。
お互い周辺のモノをカメラで取ろう。

それを送り合おう!
ということになでお互いに写メを送りあったそうです。

送られてきた写真は全て同じ場所でした。
怖くなった先輩たちは急いで池から離れたそうです。

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