神奈川県横須賀市鴨井にある県立観音崎公園。
昼間はなんてことない遊歩道がある公園だが、
心霊スポットとしてもとても有名。
肝試しで行ったこともあるけど、
その日は夜釣りをしに行くのが目的でした。
何人かは肝試しで来ているような若いカップルもいましたが、
それを横目に釣りに没頭。
友人2人を行き、ポイントを色々と変えていましたが、
その日はなかなかの大漁。
夜だったので結構暗く、友人とは
声や音とヘッドライトを頼りにやり取りしていました。
釣り餌が無くなって、荷物を取りに行こうと
友人の近くに行って下を向いたとき、
友人の足元に何かがササッと動きました。
その時はフナムシか何かだと思って気にせずにいたのですが、
その後からなんだか肩周辺を中心に体が重くなっていったのです。
釣りで動いて疲れがたまったのだろうとも思ったのですが、
そういう感覚とはなんだかちょっと違うんです。
しかも、常に後ろに気配があるというかなんというか。
小心者の私はだんだん怖くなってきて、
釣りが終わるまで友人にピッタリ引っ付き、離れずにいました。
そろそろ切り上げて帰ろうという頃にはすっかり明け方で、
家についたころには明るい朝でした。
仕事が休みだったので一眠りしてから買い物にでも行こうと、
普段使っているパイプベッドでうとうとし始めた頃金縛りに。
遠くから無数の老若男女の「ああああああ」という低い声が聞こえ、
それがだんだん近づいて自分の耳元に来たかと思うとピタっとやんだのです。
あまりの恐ろしさにやっとこ目を開けたとき、
私の左側に目をやると軍服を着た軍人の顔がこちらを眺めていました…。
今までの人生で一番怖い思いをしたので、
しばらくはあまりの恐ろしさに釣りに行くのが怖かったぐらいです。
楽しそうな私たちにつられて寄ってきたのでしょうか…。
今でもあの時の「声」は覚えていて頭から離れません…。
コメントを残す