この出来事は今から17年ほど前のことです。
当時、18歳だった私は念願の車の免許を取得し
早々にマイカーを購入したばかりでした。
マイカーといっても自分で買える精一杯の金額で
型の古いマークⅡの中古車。
それでもマイカーということでとっても大切にしてましたし
毎日のように乗り回していました。
そして、夏のある日、暇を持て余した私と友達3名は
地元でも心霊スポットとしてかなり有名な小坪トンネルへ
肝試しがてらドライブに行こうということなったのです。
軽い気持ち走り出した普通の若者たち、
運転席の私を含め高校時代からの同級生達を乗せた愛車は
ひとまず横浜から鎌倉方面へと走らせることになったのです。
実のところ目的地である小坪トンネルの正確な場所を
誰一人把握していませんでした。
次第にあたりは車の往来する頻度は少なくなり街頭も少なくなった頃、
目の前にトンネルが現れました。
『おいおい、これ小坪トンネルか?』なんて言いながら車はトンネルの中へ。
しかし、それは別の名のトンネルでした。
そして、また気づけばトンネル。これもまた違う。
そんなトンネル違いを数回繰り返した頃、
『誰か小坪トンネルの場所ちゃんと知ってる奴いなのかよ!』なんて
笑いながら走っていたまさにその時、次なるトンネルの中に車は進入していました。
そして、トンネルの出口に差し掛かる一歩手前で突如スピードが落ちたのです。
もちろん運転しているのは私自身。ブレーキなどは踏んでいませんでした。
異変に気づいた同乗者は尚もふざけ調子で『ちょっと、ふざけなくていいから!』
しかし、そうではないのです。
アクセルを踏んだところで加速しないのです。
そしてヨロヨロとした速度で車はトンネルを抜けました。
バックミラー越しにみたトンネル上部にある名が・・・
『小坪トンネル』一瞬で脂汗のようなものが毛穴という毛穴から吹き出し
『ごめん・・・冗談じゃなくて・・・車動かないんだ・・・で、ここ・・・小坪トンネルて・・・』
みんなはパニックになり
『とりあえず車!どうにかしろよ!早くここから離れよう!』
そうは言うものの完全にストップした車は
エンジンすらかからなくなっていたのです。
右往左往しているうちに小雨が降り始め、
車内の空気は先ほどまでとは一変し重苦しい雰囲気に呑まれていました。
『誰だよ!こんなところに行こうなんていいだした奴は!』という
言い争いまで始まり、ジッとしていられなくなった私は車の外へ・・・。
その日は深夜にも関わらずなんとか知り合いを呼び
車を牽引して帰ることができました。
そして翌日、車は廃車となりました。
業者いわくエンジンを冷やすラジエーターの根元から
きれいにザックリと切り落とされていたらしいですが、
普通はこんなことありえないそうです。
2014年10月19日 at 3:16 PM
地元では知らない人がいない心霊スポットです。小坪トンネルの上が昔火葬場だったので、感じる人にか感じる、目撃談があとを絶たないようです。ある日私は彼とデートをしていました。彼は免許取りたてで初めてのマイカーで運転するのが嬉しかった様子でその日も二人でドライブデートをしていました。適当に走っているうちに夜になり、海に出たので江ノ島や海岸の夜景を楽しみながら走ってました。彼はこの辺の地理に詳しかったのでこのまま走っていけばあの有名な小坪トンネルを通ることは知っていました。私は心霊スポットやお化け屋敷なんかも苦手なので嫌でしたが、彼は特に気にもとめてない様子だったし通るだけならいいかと思い、わたしたちはそのまま車を走らせました。いざその場所に着くと、そういう場所という意識がありますのでなんとも恐怖が襲いました。しかし小坪トンネルは行きと帰りで二つのトンネルに分かれており、片方は比較的新しくトンネル内の電灯も明るいのです。私たちはこちらの明るい方を走りました。思ったより明るかったので怖さが薄れてきたその時、彼がいきなり悲鳴を上げたのです。本当に怖かったです。女のように悲鳴を上げてただただ怖がっていました。でも運転はしっかりしていました。かれはそのまま無言になってしまい、私も怖さで硬直したままでした。小坪トンネルを出て10分ほどそのままでしたがようやく落ち着いた彼が話しました。運転席から右側に、狐と人間が混ざったような顔が見えた。彼は普段真面目なので本当に見てしまったようでした。私は全くわからなかったのですが彼の狼狽ぶりがとにかく怖かったです。
2015年6月13日 at 3:26 PM
就職してから付き合い始めた彼女がいました。
横浜に住んでいる女性だったので、車で頻繁に横浜に遊びに行ってました。
学生時代ののりで心霊スポットにでも行ってみようかと言ってみたら、
私は霊感があるから止めた方がいいと言われました。
そのようなところに行かなくても街中でも霊を発見する事があるらしく、
大変なことになる可能性があるとの事だったの、と止めたんですね。
そんな時に葉山のほうにおいしいパスタの店があるとの事で
2人で行ってみたんです。
確かに美味しく大満足で彼女を家までおくっていくと、
神奈川県道311号線にある小坪トンネルを通りました。
すると助手席の彼女が私の手をぎゅっと握ってきます。
そして私の席の後ろの座席をずっと睨んでいます。
どうしたの?と聞いても何も答えません。
不安な気持ちになりましたが、どうすることもできません。
なんど話しかけてもずっと後部座席をにらんでいます。恐かったですね。
小坪トンネルを抜けて暫くすると彼女の態度が一変し、
今トンネルの中で霊が乗ってきてしまったとの事。
それでずっと降りろと睨んでいたらしいのです。
その彼女を降ろしてからの帰り道は本当に怖かった。
2016年3月11日 at 1:05 PM
付き合っている彼氏が霊感があります。過去にも何度も不思議な体験をしていて、彼は怖がりなので霊感が強いことを嫌がっています。公園やどこかの建物、トンネルなどある場所に行くと何か説明できない感覚に襲われたり、実際に他人には見えない人影が見えてしまったりするそうです。以前、夜遅くいきなり部屋にある電子レンジが動き出して、しかも電子レンジの秒数が増えていったとか不思議な体験もあったといっていました。そんな彼と夜ドライブに出かけたときのことです。夜景を楽しみながら私たちは海沿いの国道を走っていました。しばらく行くと小坪トンネルがあり、そのまま車で入っていきました。ちょうど小坪トンネルの真ん中程に来たとき、彼がいきなり悲鳴をあげたのです。本当にびっくりして怖がっている様子でした。どうしたのと声をかけましたが、黙ったまま。私もなんだか怖くなってきてしばらく固まったままでした。長いトンネルを抜けてから10分ほど無言で車を運転していた彼はようやく、怖かったーと話し始めました。トンネルの中で運転していた最中にフロントガラスの右上付近に何かが見えたそうです。直感で見たくなかったけど見ずにはいられずにそちらの方に目をやると、それは顔。目がつり上がっていて、まるで狐のような顔がそこにあったそうです。めちゃくちゃ驚いていたので結構はっきり見えたのではないかと思います。あとで知ったのでしたが小坪トンネルは地元では出ると有名で、昔トンネルが通っている丘の上には火葬場があったそうです。私は霊感がなく何も感じませんでしたが、彼の怖がりようが本気だったのでそれが本当に怖かったです。見える人には本当に見えるんですね。
2018年3月15日 at 8:31 AM
最近は行ってないので記憶が古いのですが、あれはもう30年ほど前になると思います。当時、私がまだ免許を持っておらず、友人で私よりも先に大学生になり免許も車も持っていたH君がよく私を(私は浪人生でした)ドライブに連れて行ってくれました。昔から有名な心霊スポットで別名「お化けトンネル」と呼ばれているその小坪トンネルにもそれこそ真夜中によく行きました。実際にあたりは真っ暗でお化けというよりは何か都会では見たことのないような動物がいそうな雰囲気です。確かトンネルは2つあり、1つ目のトンネルは普通のトンネルで2つ目のトンネル内で白い姿の女性を見たというような目撃談が複数あったそうです。その2つ目のトンネルの上は火葬場か墓地になっていると聞いています。何回かその友人とそのトンネルに行ったのですがトンネル内で何かを見たことはありませんでした。 しかし、ついに見たのです。それは2つ目のトンネルに入る直前でした。トンネルの中よりもむしろトンネルの外の山の上が気になった私は何気なく上を見ていると、何か大きな光がスーっと山上に上がっていくではありませんか。最初、人が懐中電灯か何かを持って、階段を上がっているのかなと思ったのですが(そのトンネルの上には階段があったと記憶しています)、光の大きさが人が持っている懐中電灯の大きさよりもはるかに大きく、また、人が懐中電灯を持っている光なら光がゆらゆらとゆれるはずなのですが、その私が見た光はそれこそスーっとまるでエスカレーターで登っていくように上へ上がっていったのです。その後、すぐに運転していた友人に「上、見てみて。」と言いましたが、H君はすっかり怖がってしまって、目をつぶって運転していました。思えば、その時の友人の行動が一番、私にとっては恐怖だったかもしれません。 それから後日にはなるのですが、その小坪トンネルを抜けたあたりのところに謎の鳥居があるところがあって、そこの鳥居をくぐって車で進んでいくと…。