若い頃、心霊スポットめぐりをよくしていた頃の話。

地元の先輩後輩の男女8人ほどで
神奈川県の別の心霊スポットに行ったのですが、
まだナビがさほど普及していなかった時代のために、
その日は目的地に到着できませんでした。

皆で不完全燃焼な気持ちをモヤモヤとさせていた時に
城ケ島も出るって聞いたことあるけど、行ってみる?」
という一人の友人の話をきっかけに急遽行ってみることになったのです。

心霊スポットめぐりの時間帯、
しかも漁師町の観光地ですから城ケ島全体が真っ暗でした。

島の中心部にあたる駐車場に車を置き、
全員で城ケ島灯台を目指して進むことに。

昼間の活気あふれる雰囲気とは違い
不気味な雰囲気に波の音が加わり、
とても嫌な感じがしたのを今でも覚えています。

とはいえ8人もいるので恐怖心もそこまで大きくはなく、
若気の至りもあり少し騒ぎながら目的の城ケ島灯台まで到着しました。

崖の上にある広場のようになった場所は柵で囲われており、
私はそこから崖下をのぞき込みました。

真っ暗の中に白波が崖の岩にぶつかるのが見え、それを見ていた時です。
崖側から何者かの手が私の足首をつかみました・・・。

はっきりとした感覚と触感があったので、
同行者の誰かがいたずらでつかんだのだろうと思って

「ちょっと!やめてよ!」

と振り返りざまに行ったのですが、
足首をつかめるような距離に誰もいませんでした・・・。

その手の感覚はとても気味が悪く、
いまでもはっきりと覚えていて忘れることができません。

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