奥多摩橋(バス)(東京)
東京都の奥多摩橋ってご存知でしょうか。毎年何人も自殺者が出る所です。
うちの目の前にあります・・。
よく知人や多摩川を管理している人が、何人も飛び降りた所で、
泳いだりカヌーをしたり出来るなと言っていますが、同意見です。
年間2名は飛び降りていますね。雨の寒い日に薄着で、
ぼうっと歩くおばあちゃんが、わき目も振らずに、
奥多摩橋に向かうと、そういう事なのかなと思います。
飛び降りる人というのは、外部の声が聞こえていないのですね。
現実の苦しみから逃避していたくて、もう次の世界しか見えていない。
うちは奥多摩橋が向いに見える施設に住んでいます。
父の仕事上で、いさせてもらっているのですが、
結構、僕自身は心霊など信じない人間なので、
深夜に多摩川に飲み物を買いに行ったりするのですね。
三時ごろ買いに行って、朝、救急車の音がしました。
つまり、河原で自殺者が出たのです。
しかも、思いっきり僕の敷地に入っているという・・。
母親は苦手ですから、当分寝られらなくなったようですけど、
僕は死体があった所に、コーヒーを買いに行って、
何とも感じなかったのが、不思議でした。
テレビとは違うなという所です。
その方は身元不明で、僕の家の方を向いて首をつっていたそうです。
何があったのでしょうね。
恐怖体験だとか、稲川淳二で盛り上がったりもしましたけど、
自殺する人の気持ちって、もう今から逃れたい、
完全な孤独、そういうものなのでしょうか。
侘しいなあと思います。
2015年2月15日 at 5:45 PM
以前友人3人で奥多摩に行きました。奥多摩はいわゆる出る場所としてそこそこ有名ですが、私たちが行ったのはポカポカ陽気の5月の昼。まるで怪奇体験などを想像するようなことはありませんでした。
車はダムを超えしばらく走りました。やがて周りに民家もなくなり退屈な一本道に。このまま進んでも何も展開がなさそうだったので、私たちはUターンして鍾乳洞を見に行くことにしました。
しかしUターンして数分走ったところで、来る時には気づかなかった脇道を見つけました。車一台が通れるほどの道幅のジャリ道は、道端の木々は生い茂りほどよい薄さ。迷わず入って行くことにしました。
めったに車が入ってくることはないだろうという雰囲気。時折斜面からは湧き水がしみ出し道を濡らしていました。拳大の落石も転がっています。
いくつものカーブを曲がり、車は緩やかに高度を上げて行きました。30分も走った頃、突然車が3~4台停められるような広い場所に出ました。どうやらそこが林道の終点。行き止まりでした。先には獣道らしきものはあるものの、さすがにそこに入って行く気にはならず、またもUターンして、再度鍾乳洞へ行こうということになりました。
そしてまたガタガタとジャリ道を下りました。万が一上ってくる車がいるといけないので、カーブの度に減速しました。
いくつ目かのカーブに車が入った時、路肩に一人の男性が立っているのが見えました。緑のレインウェアに黒いリュックを背負った60代くらいの男性でした。男性はすれ違う車の私たちを凝視していました。その表情には感情がなく、とても気味が悪かったです。
カーブを曲がり切った所で友人の一人が「こんないい天気にカッパ着てるなんて変なジーサン」言い、車内は少し明るくなりました。しかし、またいくつかのカーブを曲がった先で全員凍りつきました。
同じ男性が立っていたのです。もちろん最初は同じような格好をした似た人だと思いました。しかし全く同じ男性でした。そしてまた同じように私たちを凝視。
それからどれくらい走ったか覚えていませんが、カーブの度に緊張したのは覚えています。
元の舗装路に出た私たちは鍾乳洞にも寄らず帰りました。
2017年11月3日 at 11:32 PM
さよなら