千葉県松戸市田中新田48−2
あれは、今から10年位前の出来事です。
男女4人で、肝試しに行こうという事になり車で千葉県の、八柱霊園に行きました。
時間は深夜に近かったと思います。完全に面白半分でした。
八柱霊園に入ると、不気味さはかなりありましたが、
友達も居るとあってか、楽しんでいたように思います。
辺りを見渡すと、墓、墓、墓。
広い霊園だったと思います。
以前から八柱霊園の噂は聞いており、門から子供が見てるとか、
全身黒焦げのものに追いかけられたとか。
地元の方にはとても有名な心霊スポットの霊園だと。
その中でも、13区と呼ばれる場所がありました。
なんでも、不幸な亡くなり方をしたとか何とかで、特に不気味な場所らしいです。
私たちはその、13区に向かいました。
霧雨がシトシトと降ってきて、不安が押し寄せました。
暫くそこに居ると、友達がもう行こうと去っていったのですが、
私だけ動けませんでした。
行くよ!と無理矢理引っ張られても、凄い力で座り込み私は離れようとしません。
何故か酷く、悲しい気持ちが押し寄せてきて、ずっとそこに居たいと強く思ったのです。
そのうちに友達3人がかりで抱え、立たされたので、
その瞬間物凄い勢いで私は霊園中走り回りました。
その時は、厚底のブーツが流行っており
10センチ以上もあるブーツで転ばずに走っていたのです。
普段ならば恐れながら歩いてたので、信じられません。
やがて泣き出し、ここに居たいと泣き叫ぶ私を友達が抱え、車に乗り込みました。
社内でも、帰りたい帰りたいと連呼し泣いていました。
記憶はあります。
しかし涙が止まらず、霊園に居たかったのです。
時間が経ち、落ち着きましたが今でも不思議です。
あれから二度と、八柱霊園には行っていません。
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