長野県長野市の有名な心霊スポットとして
「嫁殺しの池(嫁池)」と呼ばれる池があります。
今から約10年ほど前にはなりますが、
当時高校生だった私の兄は友達から肝試しに行こうと誘われ、
嫁殺しの池へ行くこととなりました。
しかし、急遽予定が入ってしまった兄は行けなくなってしまい、
結局友達のA君(男性)、Bさん(女性:Aの彼女)、
C君(兄とAとBの友達)の3人でその嫁殺しの池へ行くことになりました。
そして、この話は後日当事者であるCから聞いた実話です。
当時、兄とその友達はだいぶやんちゃしていたこともあり、
学校からは禁止されていた原付に乗って深夜にノーヘル、
しかもAとBは二人乗りという始末で嫁殺しの池へと向かいました。
嫁殺しの池へ行く途中、薄気味悪いトンネルがあり、
そのトンネルの近くにはお地蔵様がいたそうです。
何を思ったか先頭を走っていたAが急に原付を降りて、
そのお地蔵様へと駆け寄り、
お地蔵様の近くでバチ当たりなことに排尿し始めました。
さすがにそれを見たBとCは「それはマズいよ…」と言いつつも、
Aはヘラヘラ笑っていたそうです。
その場では他に何事もなく、
そのまま目的地の池へと到着。
池の周りをぐるぐる周りましたが、
これといった心霊現象は起きずに結局帰ることになりました。
「つまんねー。帰ろーぜ」と不満そうにAが愚痴をこぼしつつ、
BとCも一緒になって帰ることに。
その帰り道のことです。
トンネルを抜けて10分ほど経ったくらいの開けた広い道を
原付で走るAとC(Bは行き同様にAと二人乗り)。
何もないところで、急にAが運転していた原付が
明らかにおかしいくらいの勢いで横転。
まるで何かにひっくり返されたかのような
今まで見たことないほどの物凄い勢いで横転したそうです。
途端に辺りの道周辺は真っ赤な血で染まり、
すぐさまCが救急車を呼びました。
しかし、結局そのままAは帰らぬ人となりました。
なのに、一緒になっていたBは不思議なことに
ほぼ無傷の状態だったそうです。
お地蔵様に罰当たりな行為をしたことの報いなのか、
安易な気持ちで心霊スポットへ行った事のバチが当たったのか…
どちらにせよ兄が二度と心霊スポットへ行くことはないと
決意したきっかけとなった事件でした。
この事件は当時、小さい欄ではありますが、
新聞にも載ったそうです。
ちなみに、この場所「嫁殺しの池」は昔、
意地悪な姑が嫁に1日で田植えを終わらせなさいと無理な重労働を言いつけ、
過労で命を絶った嫁の周りで水が噴き出し、
池となった…という説話が言い伝えられているそうです。
だから、名前が「嫁殺しの池」なのだとか。
その嫁の怒りを鎮めるために、
池の近くには小さなほこらも建てられているとのことです。
この言い伝えが本当かどうかは別として、
物騒な名前の池と言い、近くにあるほこらと言い、
お地蔵様と言い、この池には「何か」があることは間違いなさそうですね。
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