私が体験した話です。
高校生の時に友人と二人で知覧特攻平和会館を訪れました。
発端は友人の兄の写真。中学の時の遠足の写真でした。
その写真には片足が写ってない子がいました。
『うちらで行って写真撮ってみよう!』好奇心からでした。
知覧特攻平和会館には遺品などがメインで、
母親に宛てた手紙や着ていた制服などもありました。
『ママー!恐いー!』近くにいた2~3歳の子が泣き出した。
『何も恐くないでしょ?』宥めるように子供に言っていた母親でしたが、
『恐い!お髭の人が見てる!』そう言って指をさしたのは天井。
『…変なこと言わないよ!』と言うと、母親は子供を抱っこして
そそくさとどこかに行ってしまった。
私は友人と顔を合わせて『マジか…』とだけ呟いて
また見学を再開した。
私は子供って本当に見えるんだなぁと感心していた時だった。
『…うっ。ぐっ。』猛烈な吐き気。胃がぐるぐるするような、
下から押し戻してくるような吐き気。
口元を手で押さえて歩く。しばらくすると治まる吐き気。
かと思ったらまた吐き気。
友人が大丈夫?と背中をさすっていてくれていたけど、
吐き気を繰り返すうちに手が止まった。
『ねぇ…吐き気があるとこさ…遺書とか手紙のとこなんだけど…。』
『え…?』二人で再び顔を合わせると無言で出口まで急いで歩いた。
なのに自動ドアの前で私の足が勝手に止まった。
『帰りたい…帰りたいのに…帰れないよぉ…』
口が勝手に思ってもいない事を言って涙が溢れた。
『帰りたいよぉ…ここから出たいのに…出れないの…』
また口が勝手に思ってもいない事を言いました。
自動ドアの前で泣き崩れる私を友人が抱えて連れ出してくれた。
あの時の体験は不思議な体験でした。
勝手に喋り、勝手に泣いてしまったのは何故か。
帰りたい、出たいのに出れない。
それは…恐いというより悲しい歴史に散ってしまった人達の
無念の言葉かもしれないですね。
2019年4月12日 at 10:17 AM
知覧特攻平和会館を心霊スポット扱いするのは非常に不適切ですよ。
2022年9月24日 at 12:24 AM
何度も平和記念館には行きましたが気分が悪くなったり吐き気がしたことは全くありません。
それに平和記念館を心霊スポットという人には訪れてほしくないです。
今自分達が平和で暮らせてることを特攻隊員に感謝しないといけません。