佐賀県嬉野市にある轟の滝は
自殺の名所としても有名です。
夏場になると若者たちが
肝試しに訪れることも珍しくありません。
よく言われていることは、
夜になると女性の叫び声やすすり泣く声が聞こえる、
入水自殺をした女性の霊が出るなどです。
これは学校で教師をしている知人から聞いた話です。
轟の滝へ行く途中に周りには何もない1本の農道があり、
昼間は車もよく通っているのですが、
夜10時を過ぎるとほとんど車も通らず全く人けがなくなり、
いかにもという雰囲気をかもしだしています。
その知人は気味が悪いということで
普段はその道は通らずに仕事から帰宅していたのですが、
ある日早く家に帰らないといけないけど学校を出るのが遅くなってしまい、
仕方ないからその農道を通って帰ったそうです。
時間も夜10時を回っていたこともあり、
あたりは真っ暗で人気は全くなかったそうです。
「不気味だなー」と思いながら運転をしていて
ちょうど轟の滝付近を通りかかったとき、
道の外れのほうを白い服を着た女性が
下を向きながら歩いていたそうです。
その時は、「こんな時間にこんな所で一人で何をしているのだろう」と
不気味に感じながらも通り過ぎたらしいのですが、
その次の瞬間一瞬にして背筋が凍ったそうです。
白い服を着た女性を目撃してから100メートルくらい進んだ時、
白い服を着た女性が先ほどと全く同じようにして
下を向きながら歩いていたそうです。
その知人は瞬時に先ほど自分が見た女性と同じ女性であることを悟り、
恐怖にかられ振り返ることもなく家へ帰ったそうです。
その日以降その知人はどんなに早い時間でも
その道を通って帰ったことはないそうです。
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