〒376-0601 群馬県桐生市梅田町4丁目941−2
桐生市梅田町の梅田湖は、
ニジマスやワカサギが釣れるので、
釣りをしている人なら名前を聞いたことがあるかもしれまん。
魚は太陽がのぼる直前ぐらいに活発に動き出し、
その時間帯が一番よくエサに食いついてくるのだそうです。
釣りが好きな知り合いのMさんも、
その時間帯に合わせるために、
前日から釣りをする場所に行くことも珍しくありませんでした。
セットしていた時間に起きたMさんが、
釣りをするために準備をしていると、
後ろから足音が聞こえたのですが、
音がした方を見ても誰もいなかったのだそうです。
薄暗い中で釣りの準備をしていると、
ちょっとしたことを敏感に感じることがあるんだよ。だけど、そのときは何かが引っかかるような感じがしたんだよ。
それで恥ずかしいけど、そのときはその場所で釣りをする気にはなれなくてさ。
Mさんは照れながら、
それから場所を変えて釣りをしたことを話してくれました。
Mさんが釣りをした梅田湖(桐生川ダム)は、
実は心霊スポットとしても、その名前が知られているのです。
ある観光地で一台の車が盗まれたのですが、
その車には幼い姉と弟が乗ったままでした。
車を盗んだ犯人は逃げている途中で、
幼い姉弟を桐生川ダムに突き落とし、
幸い姉は一命をとりとめたのですが、
弟はそのまま亡くなってしまいました。
さらに遡ると1780年ごろの大飢饉が原因の事件で、
生活に困った親達が子供を道連れにして、
滝に身を投げたという言い伝えも残っています。
どちらも犠牲になるのは子供で、
高い場所から落とされてしまう。
そんな奇妙な一致に、
なにかのつながりを感じてしまいます。
普段は幽霊とか気にすることのないMさんが、
そのときだけ場所を移動したのは、
何かの直感が働いたのかもしれません。
2017年5月26日 at 4:25 AM
盗難車のくだりは、足利の松田湖ダムでしょう