〒580-0011 大阪府松原市西大塚1丁目
規模としては福島県で二番目、東北地方では四番目ですが、
造られたのは東北で最も古いのが大塚山古墳です。
会津盆地の東、大塚山山頂にあり。
この場所が古墳だということがわかったのは、
多くの古墳と同様に、昭和になってからのことでした。
それまでの長い年月の間には、
古墳の上でいろいろな出来事があったのですが、
その中のひとつに、キリスト教徒の弾圧があったとウワサされています。
今では大塚山の東側に霊園が広がり、
古代の墓に現代の墓が並んでいるという状態になっています。
私は夏休みを利用したフィールドワークで、
大塚山古墳へ訪れたのですが、
まさか霊園を通り抜けるとは思っていなかったので、
なんとなく嫌なものを感じてはいました。
その嫌なものが私を襲ったのは、
林を抜けて山頂についたときでした。
それは夏の盛りの晴天で、外でじっとしているだけなのに、
大粒の汗が出てくるような日でした。
私もタップリと汗をかいていて、
着ていた服に大きな汗ジミができていたのに、
私の鼻から鼻水がたれてくるのです。
鼻呼吸ができなくなった私は、
暑さと空気のめぐりが悪くなったせいで、
頭がボンヤリとなって、暑いのか寒いのかわからなくなっていました。
着ていたTシャツの胸をつまんで、
鼻を押さえながらその場をなんとか離れたのですが。
体調が回復したのは次の日のことで、
その日は予約していた宿に行くのが精一杯でした。
大塚山古墳から出土した品々は、
東北地方では類をみない珍しい品々ばかりで、
古墳に眠るのがとても権力を持っていたことがわかっています。
それだけの人物が眠る場所だからなのか、
ウワサのように弾圧されたキリスト教徒の怨念なのか。
大塚山古墳に何があるのかはわかりませんが、
私がひどいめにあったのだけは事実です。
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