米沢市の南、李山のあたりにある舟坂峠には、
安産にご利益がある地蔵舟坂安産地蔵尊)があります。

舟坂峠は、今でいう県道2号線のことで、
昔から米沢に続く主要な道路として、
多くの人に利用されていました。

旅の途中だった妊婦が、舟坂の峠道で産気づき、
ひとけのない峠で無事出産したことから、
この場所にお堂が建てられたのだそうです。

今でも、妊婦が訪れるという話ですが、
このお堂には出るのだそうです。

女性の幽霊が、赤子と一緒に

舟坂峠は舗装されているものの、
見通しが悪い上に、右に左に折れ曲がり。
場所によっては、枯れ葉がカーペットのように積もっています。

タイヤの通ったあとがあるので、車は走っているみたいですが、
舟坂の峠道に入ってから、他の車の姿は見えませんでした。

どうやら地蔵は作りなおされたみたいで、
まだキレイな姿をしていて、歴史を感じさせるお堂には、
真新しい赤色のよだれかけが結ばれていました

人の気配を感じない、寂しさのある場所でしたが、
今も安産祈願に訪れる人がいるのは間違いないようでした。

一緒にこの場所に来た友人Yが、
「ネコがいるのかな、鳴き声がきこえる」とさえ言わなければ。

私たちは、来たときと同じように、
ヒドイ道にわーきゃーと騒いで帰るだけのはずでした。

その鳴き声を聞いたのは友人Yだけで、
私たちは幽霊に怯えながら、
ヒドイ道を帰ることになってしまいました。

どうして舟坂安産地蔵尊に、幽霊が出るのか

実は旅の妊婦は子供と一緒に亡くなっていたとも、
この地蔵に安産を願ったのに、
子供を産むことなく亡くなった方がいる
ともいわれています。

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