保呂瀬トンネルは
荷背ノ峠の近くにある、県道15号線に掘られてい、
山を通る道路にしては走りやすく、
内部も十分に明るいトンネルです。
八郎潟から東に進んで、
車で30分ぐらいでしょうか。
谷沿いを車で走ると、谷を渡った橋の先に、
保呂瀬トンネルの出入り口が見えてきます。
緑に囲まれた山の中はドライブには最適で、
保呂瀬トンネルが心霊スポットと呼ばれているとは、
その見た目からは想像もできませんでした。
トンネル出入り口の手前にある橋が問題で、
橋から真下の谷底に飛び込んで死んだ人がいて、
それもどうやら一人や二人ではないのだそうです。
橋から飛び降りたあとに、
近くの保呂瀬トンネルに引き寄せられているようなのですが、
トンネルには幽霊を引き寄せる何かがあると言うのでしょうか。
それは友人の運転する車に乗ってのドライブの途中、
保呂瀬トンネルは400~500mくらいなので、
本当にトンネルに入ってすぐのことでした。
後部座席に座っていた友人が、
ヒャァと急に情けない声を出してきて、
変な声をだすなよと友人の方を見ると、
友人は全身を撫でられたような感じがしたとか言って、
本気でちじみあがっていました。
トンネルの出入り口に書いてある名前で調べたら、
トンネルの中で橋から飛び降りた人の幽霊を目撃したとあって、
幽霊になでられた?友人は、自分を守るようにグッと脇を締めて、
つぶやくように「どうしよう」とだけ言うのが精一杯でした。
私は口では偶然だよと言いながら、
いきなり山の中から飛び出してくるような気がして、
その後の景色は心から楽しめなくなってしまいました。
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