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神戸市から国道428号線を北上した山間部、
七三峠と呼ばれる山道には閉鎖されたトンネルがあります。

天王谷川に架かる金清橋の手前から脇道に入り、
林道を某学院を超えてしばらくすると、道路には枯葉が積もり、
ほとんど利用されていないのがわかります。

その先にある三叉路を右に進むと、
後付けの扉で塞がれた廃トンネルにたどり着きます。

地図上では中央区・兵庫区・北区の境界線が交わるあたりで、
この場所からトンネルの反対側へ行くためには、
登山道を歩いて山を越える必要があります。

私がいつものように登山道を歩いていると、
通行できないそのトンネルの方に進むグループの姿がありました。

私のいた場所からは、
トンネルの入り口は2mほど奥まったところにあるので
死角になっていました。

トンネルの入り口にいるグループの様子は見えませんが、
ちらっと見たグループの姿は、
街を歩いているような普通の恰好をした男女

初めて来た場所で、
意味ありげなトンネルに興味をもって、
隙間から中をのぞいたりしているのだろうと思っていました。

それからグループの姿を見ることはなく、
私がトンネルの入り口が見える位置につくと、
トンネルの前には誰もいませんでした

七三峠のトンネルを抜け、
さらに山奥へ進んだ先にはある施設がありました。

もともとは大正時代に作られた、
障がい者の子供たちのための竹馬学園でしたが、
戦時中は敵兵の収容施設として利用されていました。

その頃は登山道は整備されておらず、
このトンネルを塞ぐだけで、
山から出ることが出来なくなった
といわれています。

七三峠のトンネルに幽霊が出る
という話も、
山奥の閉ざされたトンネルという状況が生んだのだろうと、
それまではそう思っていました。

人目から隠すために作られた施設で何かが起きたのか、
施設や記録は残されておらず、それを知ることはもうできません。

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