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夜のザビエル公園を変な女がうろついているって聞き、
自分では度胸のある方だと思っていたので、
どんな奴か見てやろうってなった時も、
退屈しのぎぐらいにしか思っていなかった。

それでザビエル公園の周りを二周ぐらいしても
それらしい女の姿は見えなかった。

しょうがないからザビエル公園で飲み食いしながら待っていたら、
やってきたのは足をケガした犬が一匹

変な歩き方をしてるから、
全然遠くにいるけどケガをしているのはすぐにわかった。

「なんだよ、変な奴じゃなくて犬がうろついてんじゃねーか」

文句を言っていたら、
その犬がゆっくりとこっちに近づいて来て。

犬好きのSが鳥の骨を犬にやろうと近づいたら、
途中で四つん這いでこっちに戻ってきて。

その犬の顔が自分たちにも見えてた時に、
Sがそうなった理由が自分たちにもわかった。

頭を右に左にふって匂いを探している犬の顔は、
鼻のあたりから耳の付け根まで大穴が開いていた

その顔を見た前後の記憶はほとんど残っていない。

足がもつれて擦りむいた手のひらの痛みに気が付いたのは、
ザビエル公園からかなり離れてからだった。

肝試しに行ってザビエル公園はヤバイとか言っているヤツを、
それまではバカだと思っていたけど、
それは間違いだった。

骨でも見えていたら、
大ケガをした野良犬だって思い込めたのに、
骨も大きく欠けていたように自分たちには見えた

あんなものを見て、
ヤバイんじゃないかって調べたけど、
教科書にカッパの落書きをした、
フランシスコ・ザビエルが来たことがある場所ってだけで、
どうしてあんなのがうろつくのか何もわからない

ベタだけど神社に行って、
千円入れて必死に頼んだのがよかったのか、
事故や病気なんていう事は起きていない。

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