〒760-0092 香川県高松市女木町2633 鬼ヶ島大洞窟
瀬戸内海の各地には
童話『桃太郎』にまつわる伝説がいくつも残っています。
その中でも、高松港からフェリーで20分ほどの
女木島には
鬼が住んでいた洞窟(鬼ヶ島大洞窟)があり、
鬼が住む鬼ヶ島は女木島のことではないかという説もあります。
島の中央ににある鷲ヶ峰で洞窟が発見されたのが1914年のことで、
洞窟の中には頭に突起物がある、
人よりも大きな頭蓋骨が残されていました。
全長400mで広さは4000㎡の洞窟内はアリの巣のような構造をしていて、
枝分かれした通路と小さな空間がいくつもあります。
行止まりのように見える空間も、
石の扉でカモフラージュされた
隠し部屋のようになっていたりします。
ノミのあとがハッキリと残る場所もあり、
この洞窟は何者かによってくり抜かれて、
今の状態になったのがわかります。
今では観光名所として、
どこかコミカルな鬼のオブジェがあちこちに置かれ、
入洞料500円で誰もが楽しめる場所になっています。
とはいえ、鬼ヶ島大洞窟では石仏も見つかっていて、
何やらワケありの洞窟なのは間違いなさそうです。
友人のMが観光で鬼ヶ島大洞窟に訪れた時の話なのですが、
鬼の住処だったと思うと、
今でも暗闇の奥に何か潜んでいるような気がして、
Mはなるべく照明の近くを歩くようにしていました。
居心地の悪さを感じていたMは、
なるべく早く洞窟を出ようと早めにあるいていたのですが、
照明のそばを通り過ぎたときに、
光の帯の中に何かが見えた気がします。
そこにあるのは普通の照明で、
怖いと思うから変なものが見えたと思うんだ。
そう自分に言い聞かせながらMは先を急ぎます。
2つほど照明を通り過ぎた3つ目の照明で、
また光の帯の中に何かが見えます。
二度もこんなことが起きて、
Mはこのまま進むのが怖くなったのですが、
もう少しで出口だと自分を勇気づけながら歩き出します。
それから光の帯の中には何も見えませんでしたが、
暗闇よりも光が怖いなんて二度と体験したくないそうです。
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