青森の賽の河原というと恐山を思い浮かべますが、
五所川原市金木町にも賽の河原があります

川倉賽の河原地蔵尊」と呼ばれ、
大小無数の地蔵が祀られていて、その昔人が亡くなると、
仏になった故人の地蔵をつくる風習があったようです。

神として地蔵をまつる場所というよりは、
墓所に近い場所のようです。

色とりどりの着物で着飾った地蔵や、
化粧をした地蔵

知らずにみると異様な光景ですが、
地蔵を飾る行為に、
失った者への想いを感じずにはいられません。

普段は静かな場所ですが、
大祭が行われる旧暦で6月の終わりごろには賑わいを見せます。

岩だけの恐山が地獄の景色だとしたら、
森の中に無数の仏が祀られた川倉は、
死者の住む死の国の景色なのかもしれません。

一人森の中を歩いていても、
傍らの地蔵から仏の気配を感じて妙な気持です。

場所の雰囲気にあてられたのか、
足取りはふわふわとしていて、
本当に死者の世界に迷い込んだような気分です。

地蔵尊堂人形堂のような主な場所を回り終えたころ、
突然、左目の奥のほうが絞られているようにうずいて
じんわりと涙が滲んできます。

左目のうずきは2分ほど続いたでしょうか、
私はすぐに眼科の場所と時間を調べて、
都合のいい日はいつかを考えます。

それから数日間なにも起きなかったことで、
目のうずきは心霊体験だったのではと思うようになりました。

病院でも別段異常が見つからなかったことで、
それは確信に変わり。

賽の河原と呼ばれるのは、
この場所の見た目だけが理由ではないのだと実感しています。

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