彦根市の佐和山を抜けるトンネルが佐和山トンネルで、
すぐとなりに歩行者用のかわいいトンネルがあるのが特徴です。

佐和山トンネルはJR彦根駅から北東にあるトンネルで、
国道8号線を道なりに進めばすぐに見えてきます。

・佐和山のトンネル入り口で何かを見た。
・佐和山のトンネルを撮影したら変なものが写っていた。

そんなふうにヤバイと言われているのですが、
実は佐和山トンネルは新旧のふたつがあって、
ヤバイのは旧佐和山トンネルの方です。

国道8号線のトンネルは新しい方で、
旧佐和山トンネルは佐和山の奥に今も残されています。

彦根の方から国道8号線を進んでいると、
トンネルの手前に旧道に入る道があるのですが、
道はすぐに行き止まりになり、
かって人や車が通っていた旧佐和山トンネルへの道は、
草木によって閉ざされています。

夜にこんなところに入ったら遭難しそうだと思いながら、
私達はピンクのビニール紐を目印にして、
石垣の跡を頼りに、靴はもちろん裾も土まみれにしながら、
山をかき分けるようにして進みました。

完全に植物に飲み込まれた自動車を2台ほど通り過ぎて、
やっとトンネルの入り口にたどりつきます。

最初やけにトンネルの天井が低いなと思ったのですが、
トンネル内は土砂と水に埋もれていて。

入り口は人が入ることができても、
トンネルを進むことはできなくなっていました。

後は目印のビニール紐を回収しながら帰るだけだったのですが、
先頭を歩いていた友人がビニール紐に手を伸ばした瞬間「痛ッ」と声をだし。

軍手をはずすと、
薬指の爪の下あたりに横一文字に切られたようなキズができていて、
そこからゆっくりと血が溢れ出していました。

手荒れとは無縁そうな手をした友人の、
軍手の下の手だけがどうしてそうなったのか。

後になって疑問に思ってもどうしようもありません。

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