七ヶ宿ダムはスキージャンプの競技台を思わせる独特の形状で、
観光地化を狙っているのか、
巨大なダム湖の水が噴水のように空高く舞い上がる
パフォーマンスも行われています。

ここまでだとちょっと珍しい観光スポットなのですが、
七ヶ宿ダムには幽霊がいるとウワサされています。

七ヶ宿ダムで男性の死体が見つかったのが2004年10月で、
被害男性はダムに架かる橋の上で5人から暴行を受け、
遺体の扱いに困った犯人たちに橋の上から捨てられました

突然の事件に被害男性の魂がそこに残ってしまったのか、
何かが落ちる音が聞こえたり、
水中から助けを求めるように手が延びているのが見えるそうです。

ダムなのに水を空に向かって噴出させていると聞いた私達は、
物珍しさから七ヶ宿ダムを訪れました。

私達はずっと水を噴出させているのだと思ったのですが、
時間が決まっているらしく、
時間まではダムを見学して過ごしていました。

私がダム湖を見ていると、
水面にキョロキョロと辺りを見渡しているような動きをしている、
影が二つある
ことに気がついて。

魚の影かなと思っていたら、
二つの影の動きがピタリと動きが止まり、
目と目が合ったときのあの感覚を感じました。

偶然とは言えなんだか気味が悪いなと思っていたのですが、
細長い形をした魚の影にしては形が丸に近いし、
尾びれらしき動くものが見えません。

自分が何を見ているのかわからなくなり、
黒い影達を見つめたまま私の体はこわばりますが、
黒い影達は何処かに消えてしまいました。

黒い影達の正体は分かりませんが、
これが私が七ヶ宿ダムで体験した出来事です。