もうかなり前になりますが、
伊豆大島野田浜海岸
友人数人と行った時の心霊体験談です。

夜、浜辺で花火をしていました。

波の音は聞こえるけれど、ほのかな月明かりで、
黒い海が見えるくらいの状況でした。

友人の中の2人が、霊感が強く
度々いろんな心霊体験をしているようでしたが、
私自身は全く経験はありませんでした。

宴も中盤に差しかかった頃、
その友人2人が突然「誰か溺れている」と言うのです。

確かに、バシャバシャと人が海面で
バタバタしているような音がしましたが、
暗い海ですし、当然の事ながら、
何かが見えるわけでもありませんでした。

ところが、その友人達が、「助けに行く」と言って、
海に入って行こうとするのです。

その時までは、多少お酒も入っていたのもあって、
私も他の友人も冗談半分で見守っていたのですが、
どうもただならぬ様子がしたのを、覚えています。

丁度その時に、地元のおじさんが通りかかって、
最初は花火をしているのを注意されるのかと思い、
構えていたのですが、気さくなおじさんは、
「楽しそうだなぁ」と話しかけてきました。

そして、今にも海に入ろうとしている友人に向かって
何してんだ!?」と、最初は穏やかに聞いたのですが、
それに対して友人が、「子供が溺れているから助けに行く
と言った途端に、おじさんが豹変して、まるで怒るかのように、
友人達に向かって言うのです。

いいから戻って来い!」と。それでも友人達は、
「何言ってんの?助けないとヤバいよ」と、おじさんに言いました。

そうしたら、おじさんは更に声を荒げて叫びました。

お前ら!見えるんだな!?見えるなら、よーく見てみろ!
その子、溺れながら顔が笑っているだろう!?
」と。

その言葉を聞いて、私達は凍りつきました。

海に入ろうとしていた友人達は、真っ青な顔をして、
黙って浜辺まで戻ってきました。

その後、おじさんに聞いた話では、この辺りでは有名な話で、
昔、ここで不幸にも溺れて亡くなってしまった男の子の霊がいて、
海へ呼ぶ
んだそうです。

話を聞いた後、私達が早々に引き上げたのは、
言うまでもありません。

東京に帰ってから、写真を現像した友人に見せてもらい、
また衝撃が走りました。

そこには、あの時に海を撮影したものがあったのですが、
その中の一枚に、はっきりと写っていたのです。

6歳くらいの男の子が、明らかに溺れている様子なのですが、
ニターっと笑いながら、水面をもがく手のひらが
「おいで」と呼んでいるように曲がっていた
のです。

その写真は、お寺で供養してもらいました

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